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原美術館で孤高の巨匠が日本初の大規模個展

2015年05月09日 00:02  オズモール

オズモール

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20世紀を代表する美術界の巨匠、サイ トゥオンブリー。2011年に他界したアメリカのバージニア州出身の画家・彫刻家で、「高松宮殿下記念世界文化賞」「ヴェニス ビエンナーレ金獅子賞」などの受賞も多く、世界的にゆるぎない名声を獲得している美術家。今でも世界各地の美術館やギャラリーで回顧展が開かれるほど人気が高いアーティストだけど、これまで日本では、美術館規模での個展は行われていなかったそうで、この展覧会はかなり貴重な機会に。

2015年5月23日(土)から8月30日(日)まで、原美術館で開催される展覧会「サイ トゥオンブリー:紙の作品、50 年の軌跡」は、2003年、ロシアのエルミタージュ美術館を皮切りに、欧米の主要な美術館を巡った個展の日本版。トゥオンブリーが生前に自ら作品の選定にかかわった展覧会は、世界で好評を博したとか。

「彼は大型の抽象絵画や彫刻作品で知られていますが、今回は紙の作品に焦点をあてて構成されています。タイトルにもある通り、ドローイングやモノタイプ(版画の一種)などの作品約70点によって、50年にわたる画業を振り返ります。直感的で、感覚的な表現の中に、サイ トゥオンブリーの勢いや息づかいを感じ取っていただければ」と、広報担当の松浦さん。



また、美術館併設の「カフェ ダール」では、今回も展覧会にちなんだイメージケーキが登場する予定。「展示作品の余韻を楽しみながら、味わってみてください」(同)世界的なアーティストの日本初の個展を、目でも味覚でも堪能してみて。

上:「Petals of Fire (炎の花弁)」 1989 年 144×128 cm アクリル絵具、オイルスティック、鉛筆、色鉛筆、紙
(C) Cy Twombly Foundation / Courtesy Cy Twombly Foundation
下:「Proteus (プロテウス)」 1984 年 76×56.5 cm アクリル絵具、色鉛筆、鉛筆、紙 (C) Cy Twombly Foundation / Courtesy Cy Twombly Foundation