ここしばらくの間、日本では誕生した新しい命に“シャーロット”と名付けることについては慎重になる必要がありそうだ。このほど日本の動物園が生まれたばかりのメスのサルにその名をつけたものの、大変なヒンシュクを買ってしまった。この問題を英紙でも報じている。
英ウィリアム王子&キャサリン妃の第2子としてこのほど誕生した、シャーロット・エリザベス・ダイアナ王女。その大変な人気ぶりが広く伝えられている中、日本の大分市にある「高崎山自然動物園」は6日に生まれたメスのサルに同じく “シャーロット”と名付けたのであった。ところがその名は「あちらに失礼だ。たとえばイギリスにサルが生まれ、日本の皇室の人の名を付けたら私たちはどう感じるか」などと批判を浴び、このほど同動物園は正式に謝罪。名前は再検討となったことを英メディア『mirror.co.uk』が伝えている。
もっともその命名は大勢の動物園ファンの声を反映した公正なものであった。公募により853の名前のアイデアが集まっていた中、最終的に“シャーロット”が59票という最多の票を獲得したといい、英王女の人気にあやかってと考えるだけでなく純粋にその響きが可愛いと投票した人もいた。
そして数百件ともいわれる抗議の電話やメールは、皇室・王室というものに深い敬意の念を抱いている日本人からのものであった。英王室ファンの多い世界の国々で今回の件と同じようなことが起きている可能性は高く、英王室がそれにいちいち目くじらを立てて抗議するとは思えない。そんな中、日本人が自ら「申し訳ない」と謝罪したことも注目すべき点であった。
ところがその後、大分市が記者会見で名前を“シャーロット”から変更しないことを発表。命名に肯定的な意見が増えてきたことで決定したという。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)