ベライゾン・インディカー・シリーズにマニュファクチャラー参戦するホンダは、今月末のインディアナポリス500マイルレースでは、シボレー勢に一泡吹かせられると自信をのぞかしている。
今季のインディカーでは、ホンダ、シボレーが2012年から導入されているダラーラDW12のエアロパッケージを各々開発。各エンジンマニュファクチャラーの使用チームが、それぞれのエアロキットを使用しレースを行っている。
ここまで4戦は、ロード・ストリートコース用のエアロキットを使用。シボレーのエンジン交換ペナルティなどでマニュファクチャラーポイントはリードするものの、シボレー勢が3勝を挙げ、予選や決勝でも上位を独占するなどホンダ勢は劣勢に立たされている。
ホンダは、インディ500を2015年の重要なターゲットと公言しており、ホンダ・パフォーマンス・デベロップメントの副社長を務めるスティーブ・エリクセンは、インディ500で使用されるエンジンとエアロキットの両方で自信を持っているようだ。
「我々が期待外れに終わっているのは、集中や努力が欠けているわけではない。シボレーが我々には考えつかなかったよいアイデアを持っていたからだ」
「けど、我々は、エンジンとシャシーサイドの両方で努力を強いてきた。オフシーズンに多くのものを培ってきた。インディ500に行くときには、とても満足しているだろうね」
「2012、2013、2014年と年々、どのようにアプローチしていけばいいのか賢くなっている。我々は準備万端だよ」とエリクセン。
昨年は、ホンダエンジンを使用するアンドレッティ・オートスポートのライアン・ハンター-レイがインディ500を勝利。ディフェンディングウイナーとして挑む今季のホンダは、まずベースバージョンとしてスーパースピードウェイ用のエアロキットを開発し、それからロードコースバージョンへと開発を拡張していったと語る。
「スピードウェイ用のマシンからスタートしたんだ。我々ができる最高のスピードウェイ用のマシンを作り上げた。それからロードコース用にダウンフォースを加えていったんだ」
自信を見せるホンダだが、5月3日に行われた公式テストでは、シボレー勢のファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)がトップ。ホンダ勢では、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)が0.5mph差で3番手、佐藤琢磨(AJフォイト)が6番手に付けている。
今週末のインディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースでのレースを終えた後、11日よりインディ500のプラクティスが始まる。