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WEC:サード-モランド、今シーズン後半から再び2台体制を視野

2015年05月07日 22:30  AUTOSPORT web

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嵯峨宏紀もドライバーとして名を連ねていた39号車。開幕前のテストには参加したものの、以降は参戦が見送られている。
WEC世界耐久選手権のLMP2クラスに参戦しているチーム・サード-モランドは、シーズン後半に向けて再び2台体制を目指す意向を明らかにした。

 日本のサードと、スイスのモランドがタッグを組んだサード-モランドは当初、モーガンEvo・サードでWECのLMP2クラスに2台体制(39号車・43号車)でエントリー。日本からは嵯峨宏紀も39号車のドライバーとして名を連ねていたが、開幕戦を2台ともに欠場。第2戦からは43号車の1台体制となることが明かされていた。

 これは、チーム・モランドをIT系企業のカイロス社に売却する計画が失敗に終わったことが原因だと見られている。ただし、モランドはその後、スイスの時計メーカーであるフランク・ミュラーとスポンサー契約を締結。シリーズ後半に向けて再び2台体制を目指すことを明らかにした。

 新たにチーム代表に就いた、フランク・ミュラーのR&Dディレクターも務めるジャン-フランソワ・ルショネットは「シーズン後半に向けて2台目のマシンを実現したいと考えているんだ」と語る。

「フランク・ミュラーの支援により、大企業を(スポンサーとして)集めることができるはずだ」

 またルショネットは、モランドとフランク・ミュラーの契約は長期的なものなのだと明かしている。

 チームは、フランク・ミュラーの主要なマーケットでもある日本での富士戦に向けて2台目のマシンを投入することを目指す。英AUTOSPORT.comによると、2台目のマシンはサード-モランドではなくフランク・ミュラーの名のもとで投入される可能性もあるという。とはいえ、チームオーナーのブノワ・モランドは、サードとの関係も継続することを望むと語っている。

 サード-モランドは、シリーズ第3戦のル・マン24時間にも43号車で参戦予定。カラーリングも新たなものになるということだ。