2016年にF1にデビューする予定のハースF1チームは、ドライバーラインナップを9月までには決定したいと考えていると、チームプリンシパルを務めるギュンター・シュタイナーが語った。
NASCARに参戦するスチュワート-ハース・レーシングの共同オーナー、ジーン・ハースが創設した、アメリカを拠点とするハースF1チームは、フェラーリからパワーユニットの供給を受け、来年からF1に参戦する。
「8月か9月までに(ドライバーとの)交渉を終え、それから発表したいと思っている」とシュタイナー。
「マーケットの状況が明らかになりつつあるし、大勢の人々から連絡が来ている」
「急いではいない。マーケットに出ているのが誰なのか、誰がいい仕事をし、誰が移籍したがっているのかを見定めたい」
「ドライバーの側も我々の状況を確認したがっているが、我々が順調に計画を進めていることを確認しているはずだ」
シュタイナーは、アメリカ出身のドライバーの起用を検討してはいるが、F1で経験を積んだドライバーを採用することを優先すると述べた。
「アメリカ人ドライバーを検討している。だがアメリカ出身ならすぐ採用というわけではない」とシュタイナー。
「優秀なら問題はない。しかしアメリカ人というだけで起用してもチームは成功しない。そういうドライバーを選ぶべきではない」
「チームにとっても、参戦計画においても、さらにアメリカにとってもよくない。うまくいかないのか、と失望させることになるからだ」
「経験あるアメリカ人ドライバーがいればいいのだが、実際にはいない。我々チームをうまく導いてくれて、我々の位置を教えてくれるようなドライバーが必要だ」
「新しいチームだから、確実な要素が必要だ。新人ドライバーを起用した場合、何かがうまくいかないときにその原因が分からないことがあり得る」
候補のひとりと考えられているアメリカ出身のアレクサンダー・ロッシは、2012年から2014年にかけてケータハムとマルシャで金曜フリープラクティスに出場、今年はレーシング・エンジニアリングからGP2に参戦している。
「僕が何かを言うよりも、コース上で優勝し、表彰台に立ち、彼らに対して力を証明することの方が重要だと思っている」とロッシはハース加入の可能性について語った。
「僕自身は準備ができているのは分かっているが、彼らにとってはその証拠が必要だ。それを見せることを目指して頑張りたい」