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AKB48メンバーがLGBTについて討論 峯岸みなみ「女の子と付き合える自分もいる」

2015年05月07日 11:01  リアルサウンド

リアルサウンド

AKB48『僕たちは戦わない(Type-D【初回限定盤】)』(キングレコード)

 土田晃之とAKB48の指原莉乃がMCを務める深夜の番組『僕らが考える夜』(フジテレビ系)。5月7日分では、「LGBT」についての討論が繰り広げられた。


(参考:AKB48小笠原茉由、ファンへの“釣り”テクニックに言及「結局、水着やんな」


 同番組はAKB48のメンバーが“現代を生きる若者代表”として、ゲストや気鋭の論客と掲げられたテーマを元に議論を交わす、ソフトでポップな討論番組。今回はダチョウ倶楽部・上島竜兵をゲストに、論客には濱野智史氏と岩下尚史氏、東小雪氏を迎えて意見が交わされた。


 冒頭、番組ではLGBTについて「20人に1人」という前置きがされたあと、同性パートナー条例など、当事者を取り巻く環境が変化していることを説明。「同性は結婚の対象になるか?」という質問について、指原は「芸能界にはLGBTの人が多い」と語ると、峯岸は「芸能界はそういう人が多いので気持ちが楽になる。でも学校や会社など閉鎖された空間にいるとそうはならないのかも」と、業界ごとの意識の違いについて語った。


 続いて岩下が「同性愛は日本において罪ではなかった」と、法律では干渉されていなかったことを語ると、上島は「若いころはダメだった」と返し、濱野が「子供を残す、家を残すとなると反対せざるを得ない世の中だった」とこれを補足。東はこのことについて「いるのかいないのかわからない人の権利は守れないという意識」と、干渉されていないからこそ社会において容認もされなかった事実を振り返った。


 また、番組では「身近にLGBTの人はいる?」というテーマについて議論が展開。小笠原茉由が「SNSで繋がっていた女友達が気づいたら男性の格好をしていた。でも抵抗はない」と語ると、指原が「20人に1人ならAKB48にもいるのでは? メンバーの衣装を嗅いでた子がいなかった?」と切り込んだ。ここで峯岸が「中学生のときに、女性マネージャーさんを好きになった。信頼関係と混同していたのかわからないけど、女の子と付き合える自分もいる」と過去に体験した出来事を明かし、「他のメンバーと話しているのが嫌で泣いていたり、送り届けてもらうときも離れるので寂しくて泣いたりした。母が悲しむと思ったときに、いけないことをしていると思った」と当時の心情を語った。


 続いてメンバーは「メンバー同士のキス」に言及。小笠原が「よくみるきー(渡辺美優紀)がキスをしてくるけど、私は彼女しか受け入れられない」と語ると、峯岸は「メンバー同士のキスは無感情。ぬいぐるみみたいな」と、恋愛感情があるものではないと断言。しかし島田晴香は「メンバー同士のキスに嫌悪感を覚える」と、違和感があることを述べた。


 最後の「同性から告白されたことは?」というテーマについて、島田は「中学一年生のとき、卒業する先輩に手紙を貰ってカミングアウトされた」と明かすと、濱野が「多様性のある社会・都市の方がクリエイティビティになりやすく経済も発展しやすい」として8000組の同棲カップルが結婚し、約200億円の経済効果を生んでいることを挙げたところで番組が終了した。


 デリケートなテーマについて、メンバーと論客が熱い議論を交わした今回の放送。次回はメンバーが「不倫」について意見を述べる予定だ。(向原康太)