最近、話題になっている「ソロウェディング」。独身女性が「おひとりさま」で本格的な結婚式を体験できるというサービスで、ドレス選びやフィッティング、ブーケ作り、撮影、宿泊など込みで料金は30万円ぐらいからあるようだ。
「できるだけ若くてキレイなうちに花嫁姿を残しておきたい」
「結婚はしたくないけどウェディングドレスは着てみたい」
などという気持ちから興味を持つ人が多いという。5月1日に放送された「5時に夢中!」(TOKYO MX)でも、この話題が取り上げられた。(文:みゆくらけん)
相談者のペンネームは「部下の気持ち理解不能」
夕刊ベスト8で紹介されたのは、悩み解決サイト「発言小町」に寄せられたこんな投稿だ。男性会社員の悩みだが、ペンネームが「部下の気持ち理解不能」さんというあたり、相当な困惑ぶりがうかがえる。
「部下の30代女性がソロウェディングをするらしいが、なんとその際に食事会を開催するから部のみんなにも出席して欲しいと言い出した。これに参加すべきか?またご祝儀は包むべきか?」
そもそも、ソロウェディングとは基本「ソロ」でするから「ソロウェディング」なのである。女性が個人的にする分には問題ないが、独身のままなのに会社の人を呼んで披露宴のような行事を開くことができる神経がわからない、ということだ。
これに対し金曜コメンテーターの中尾ミエは、「悲しいよねぇ。結婚式と言わないで単なるパーティーだって言えばいいじゃない。迷惑よね、周りの人に」とバッサリ。番組アシスタントのミッツ・マングローブも「いよいよここまで来ちゃったって感じですよコレ」と呆れつつ、こう分析した。
「痛いことをあえて自分からしていくことで、ひとりで生きていくんだっていう踏ん切りをつけているのかなと」
自分が出席してもらった人は「3万円」持参すべき?
発言小町の回答者の意見でも、批判的な意見が圧倒的だ。
「要するに自己満足のために、自分が主賓の食事会を開催するだけでは?で、会社のみんな出てこいだ?いい度胸してますなぁ」
「参加する必要はない。お祝いごとでもないからご祝儀も必要ないはず」
「理解不能。痛々しい」
中には相談者に対し、「あなたは管理者として他の部下たちを守ってやらねばならない」と叱咤する意見まで現れた。
「冠婚葬祭ではない単なる自己満足のために、同僚たちのプライベートまで侵害されるという由々しき事態を、手をこまねいて様子見しているあなたの管理監督能力が問われている」
ただでさえ立場的に困惑しているから相談しているのに、さらにプレッシャーかけられて追い込まれる「部下の気持ち理解不能」さんていったい・・・。
その一方で、少数派の意見としては「コスプレパーティだと思って気軽に参加すればよい」など、付き合ってあげたらという声もあった。自分の結婚式や披露宴に出席してもらった社員は、必ず出席すべきという強硬な意見も。確かに独身のままでは、払い損になってしまうと言われればそうだ。
「きちんとお戻しする良い機会と思って3万円持参で出席すべき」
体験者は「みんな楽しめたから自己満足じゃない」
実際にソロウェディングをお披露目した人の意見もあった。「盛り上がりましたよ。ブーケトスは全員参加にして、ブーケに一万円札を付けてトスしました。御祝儀もいただいたので、その日はスイートルームに泊まり、素敵な一日になりました。自分だけが楽しんだんじゃなくてみんなも楽しめたんだから、自己満足というわけではないと思います」。
ソロウェディングをお披露目したいという気持ちは様々で、例えばミッツが言うように、これからはひとりで生きていくという決意表明のための、ある意味「覚悟を披露する会」であれば、自虐的だと思う反面、開き直りぶりが男前な気もしないではない。ただ、それを実行できる女性って、強いよなァ。そして、万が一スピーチなどがあって頼まれたりしたら、地獄である。いったい何を話せというのか。。。
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