ドイツ・ホッケンハイムで開催された世界ラリークロス選手権第2戦は、ディフェンディングチャンピオンのペター・ソルベルグ(シトロエンDS3)が、ライバルを圧倒し今季初勝利を挙げた。
セミ・ファイナル1に進出したソルベルグは、ポールポジションを獲得。もうひとつのセミファイナルは、レイニン・ニッティス(フォード・フィエスタST)がトップを獲得し、ソルベルグとファイナルのフロントローに並んだ。
ファイナルに進出したのは、ソルベルグ、ニッティス、アンドレアス・バッケルド(フォード・フィエスタST)、ロビン・ラーソン(アウディA1)、トーマス・ヘイキネン(フォルクスワーゲン・ポロ)、ティミー・ハンセン(プジョー208)の6名。開幕戦を勝利したヨハン・クリストファーソンはセミ・ファイナル2で敗れている。
決勝レースのホールショットを奪ったのはソルベルグ。2番手はニッティスが続き、3番手には好スタートを見せたハンセンが浮上した。4番手に落ちたラーソンは、後半の逆転を狙い1周目でジョーカーポイントをクリアし、トップを追いかける。バッケルドは、1周目のスピンで大幅に遅れ、リタイアを選択した。
トップを走行するソルベルグはリードを築き、5周目にジョーカーポイントを走行。他を寄せ付けない速さを見せ、今季初勝利を挙げた。
2番手を行くニッティスと3番手のハンセンは、最終周にジョーカーポイントをクリア。4番手を走行したラーソンは、メインコースに復帰するハンセンを捕えたが、接触でスピン。2位にニッティス、3位にハンセンが入った。
ヒート1では、16位と低迷するも巻き返しを見せ勝利を挙げたソルベルグは、「第1ヒートはひどいものだったね。僕たちはトラブルを抱えていたんだ。することことは二つだったよ。より速く走るか、誰も触れることができないくらいとても速く走るかってね。最速に走るオプションを選び、それが上手くいったんだ」
「どのコンディションでもセットアップが合うように、僕たちは本当に仕事をしてきた。徐々にクルマも良くなって、新車がまた来たのかと思ったよ。ウエットや滑りやすいコンディションはテストを行ってこなかったが、今はいい感じだね」とコメント。
第3戦は、5月15日にベルギーで開催される。