フェラーリのボス、マウリツィオ・アリバベーネは、跳ね馬が現ウイリアムズF1チームのバルテッリ・ボッタスを将来的に獲得するのではないかとの噂を否定しなかった。
昨年のドライバーズ選手権で4位につける活躍をみせ、一躍将来のトップドライバー候補となったボッタスに、ここ最近、フェラーリ移籍の噂がささやかれている。
発端は、イタリアメディアが今季末にウイリアムズからフェラーリへ移籍するための仮契約にボッタスがサインした可能性があると報じたことによるものだが、この報道は一旦フィンランドメディアによって否定されている。
また、フェラーリのアリバベーネも、バーレーンでチーム復帰後初の2位表彰台を獲得したキミ・ライコネンが今後も現状のパフォーマンスを維持するなら、2016年も引き続き起用することを示唆した。
「彼がこのままの状態を続けるなら、もう1年延長するつもりだ」と、アリバベーネがドイツのBild(ビルド)紙に語ったと、motorsport.comが伝えている。
「だが、パフォーマンスだけがすべてではない。彼(ライコネン)とセブ(セバスチャン・ベッテル)が一緒に働くやり方も良いと感じている」
「彼らは時々、一緒に旅行もするので、そうしたことも決定に影響を及ぼすんだ」
しかし、一度は否定されたボッタスの仮契約が、実は2017年の話であるとの新たな憶測も持ち上がっている。
アリバベーネは、すでにボッタスが2017年の仮契約にサインしたのかどうかを尋ねられると、「私は、プレシーズンにあなた方(メディア)に対して決して嘘をつかないと約束したが、この質問に正確に答えるには早過ぎる」と返答。そして次のように続けた。
「ベッテルのようなヘビー級のドライバーがいるのに、なぜルイス・ハミルトンを必要とするのか?」
「それなら、セバスチャンと組める若くて有能なドライバーを探した方がましだ」
当のボッタスは開幕前、2016年の去就について「できる限り最速のマシン」を手に入れたいと、他チームへの移籍に柔軟な姿勢を示している。
ウイリアムズは、当然ボッタスとの契約延長を希望しているが、彼をマネージメントしているのはメルセデスを率いるトト・ウォルフであり、そのメルセデスもルイス・ハミルトンとの契約がまとまらなければ、フェルナンド・アロンソの次にボッタスが候補になると認めている。