ハースF1チームは、フェラーリと緊密な技術的パートナーシップを結んでいるが、決してスクーデリアの『Bチーム』にはならないと語っている。
昨年9月、フェラーリはアメリカ発のF1チームとして2016年からの参戦を目指すハースF1チームと複数年におよぶパワーユニットの供給契約を発表した。彼らは、契約の直前にもハース・オートメーションと2015年の公式サプライヤー契約を結んでいる。
一方のハースは、“カスタマーカー規則”の緩和(自身で製造せず他のチームから買うことが許されるパーツが増える)により、サスペンションマウントやブレーキ、サスペンションアップライト、ペダルボックス、ステアリングラック、燃料電池といった多数のコンポーネントをフェラーリからの供給でまかなうことにしている。
しかしハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、シャシーとボディワークはハース製になるとし、2016年の新車がフェラーリとは異なる外観になると考えている。
「彼ら(フェラーリ)は、我々にとってF1参戦を手助けしてくれる良好なテクニカルパートナーだ」とシュタイナー。
「(チームの)ドライバーについて、彼らと話はしていない。彼らが望むようなBチームになる気はないし、そんな計画もない」
「シャシーもボディワークも異なるので、マシンが黄色いフェラーリになることはない」
シュタイナーは、ハースが2016年の最初からポイント獲得を目指しているものの、今シーズン中にテストカーを走らせるつもりはないという。
「テストをするには非常に多くのコストがかかるだろう。いずれにしても旧型だろうしね」
「来年2月の(合同)テストからスタートする。それまではシミュレーションで作業を進めることになる」