FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)第3戦ハンガリーの決勝が3日、当地のハンガロリンクで行われ、ノルベルト・ミケリス(ゼングー・モータースポーツ)がレース2でトップチェッカーを受け、ホンダ陣営に今季初勝利をもたらした。
ホンダ・シビックWTCCを駆るミケリスが2013年鈴鹿以来の勝利を飾るとともに、2012年に続く母国レースでの優勝を成し遂げた。前日の予選でリバースポールの10番手につけたミケリスは、レース2をポールポジションからスタートするとオープニングラップから2番手トム・コロネル(シボレーRMLクルーズ)以下の後続を引き離す速さをみせた。
快調にトップを走るミケリスは、今ラウンドからホンダが投入した新しい空力パッケージの恩恵も受け、レース終盤には最大9秒ものギャップを開くことに成功。最後はグランドスタンドを埋めた地元ファンの大歓声を受けながら、うれしいトップチェッカーを受けた。2位はコロネル、3位には後続の追い上げを退けたトム・チルトン(シボレーRMLクルーズ)が入った。
一方、メインのレース1では、またしてもシトロエンが強さを発揮。予選でヒューゴ・バレンテのシボレーRMLクルーズに遅れを取った3番グリッドのホセ-マリア・ロペス(シトロエンCエリーゼWTCC)がスタート直後の1コーナーでトップを奪うと、ポールシッターのイバン・ミューラー(シトロエンCエリーゼWTCC)を約4秒後方に退け、今シーズン3勝目を獲得。2位はミューラー、3位バレンテとなった。
なお、ホンダワークスの2台はティアゴ・モンテイロがレース1で5位、レースで4位を獲得。前日の予選でクラッシュを喫したガブリエレ・タルキーニは最後尾スタートのレース1を11位、レース2は13位に終わったが、両レースを通じてファステストラップをマークするなど、次戦以降の戦いに期待をのぞかせている。