2015年スーパーGT第2戦富士の決勝で、GT500で優勝したMOTUL AUTECH GT-Rの松田次生とロニー・クインタレッリが、今回のレースを振り返った。
●GT500クラス 優勝/MOTUL AUTECH GT-R
松田次生
今回は、12号車と36号車の3台で500kmのレースを戦う事になるのかなといった雰囲気で、ロニー(クインタレッリ)選手がスタートを決めた後も、なかなか後ろとの差が広がらなくて、僕のスティントでも変わらないんだろうなと……。
ペース的にはすごく安定していたので、自分たちがミスをしなければ守り切れると思っていました。ピット作業も完璧でミシュランタイヤもずっとタレる感じもありませんでした。ただ、もう少しロニー選手に楽をさせてあげたかったんですが、序盤で僕がトラフィックにつかまってしまって……。最後は踏ん張って4秒から5秒程差を広げることができたので、最後のスティントで、(J-P.デ・)オリベイラ選手の前に出ることができました。
一番の勝因は、僕とロニー選手、そしてチーム全体がミスをしなかったことだと思っています。GTは1勝した後から難しくなるレース。この流れをうまく持続できるように2人で頑張って行きたいです。最後に優勝回数が本山(哲)選手に並びました(笑)。本山選手はタイで勝つかもしれないですが……。さらに2回勝てば(最多優勝記録を持つ)立川(祐路)さんにも並ぶので頑張りたいです。
ロニー・クインタレッリ
今日のレースは、満タンでスタートしたから、最初は12号車を抑えるのでいっぱいいっぱい。(セーフティカー後に)再スタートしてからは、どんどん軽くなっていってマシンのバランスも良くなったから、後半は安心して走ることができたよ。(松田)次生も踏ん張ってくれて、最後のスティントも12号車の前に出ることができたから、その後は第1スティントと同じような状況で最初から最後までタイヤを含めて調子は良かったかな。
(12号車との差はどこだと思いますか?)
予選後の会見でも次生が言っていたけれど、セットアップを変更したことですべてうまく行きました。この第2戦で、ミシュランタイヤはブリヂストンに比べると少し足りない部分があったけど、去年に比べれば改善されていたね。マシンのセットアップも完璧だったのが良かったんじゃないかな。