DTMドイツツーリングカー選手権は2日、ホッケンハイムリンクで今季第1戦の予選と決勝が行われ、ジェイミー・グリーン(アウディRS5 DTM)がポール・トゥ・ウインを飾った。
DTMは今季から週末2レース制を採用しており、全9ラウンド・18戦で開催。各レースウィークの土曜と日曜にそれぞれ予選と決勝が行われることになっている。レースフォーマットは両日で若干異なり、土曜日は40分+1周(タイヤ交換義務なし)、日曜日は60分+1周(タイヤ交換義務あり)となっているが、獲得ポイントはどちらのレースも同一となっている。
2日に行われた第1戦の予選では、20分間のセッション序盤に1分33秒044をマークしたグリーンがポールポジションを獲得。2番手にはコンマ1秒差でパスカル・ウェーレイン(メルセデスAMG C63 DTM)が入り、3番手はエドアルド・モルタラ(アウディRS5 DTM)となった。
続いて行われた第1戦の決勝レースでは、PPスタートのグリーンが序盤3周で後続に対して3秒以上のリードを築きあげる。レース中盤には、ダニエル・ジュンカデラ(メルセデスAMG C63 DTM)のクラッシュなどにより2度のセーフティカー導入となるが、リスタート後もグリーンは優位を維持。最後までレースを支配しながら26周を走破し、開幕勝利を達成した。
「今日は物事がとてもうまく回っていたから、まったく驚きではないよ」とグリーン。
「以前から僕には速さがあったけど、数多くの不運に見舞われた。今日はそうじゃなかったんだ。すべてが良かった。僕はレースをするのが大好きなんだ。新たなレギュレーションが僕にチャンスを与えてくれたよ」
グリーンが完勝を果たした一方、2位争いは終盤にドラマが。5番グリッドから順位を上げ、3周目に2位に浮上していたポール・ディ・レスタ(メルセデスAMG C63 DTM)だったが、チェッカー間際にブレーキのトラブルが発生。ウェーレインがディ・レスタからポジションを奪い返す形で2位に浮上し、そのままチェッカーを受けることとなった。一方のディ・レスタも、3位表彰台を守ってレースを終えている。
4位からはエドアルド・モルタラ、マイク・ロッケンフェラー、ニコ・ミューラーとアウディ勢が続き、BMW陣営の最上位はマキシム・マルタンの7位となっている。また今回のレースでは、オープニングラップの混乱の中でダメージを受けたティモ・シャイダー(アウディRS5 DTM)とロバート・ウィケンス(メルセデスAMG C63 DTM)のリタイアなど、アクシデントも多発。最終的には24台中8台がリタイアを喫している。
DTM第2戦は引き続きホッケンハイムで開催。3日の日曜日に予選と決勝が行われる。