ゴールデンウイーク恒例の一戦、スーパーGT第2戦・FUJI GT500km RACEは2日予選日を迎え、富士山がくっきりと見える快晴の中、朝8時50分から1時間45分の公式練習が開始。GT500クラスではMOTUL AUTECH GT-Rがコースレコードを更新してトップタイムをマークした。
開幕戦の岡山からおよそ1カ月、迎えた2戦目はゴールデンウィーク恒例の一戦となる第2戦富士。天気も良く絶好のレース観戦日和となった予選日は、朝から多くのファンが富士スピードウェイを訪れた。
午前8時50分からスタートした公式練習は、500kmの長丁場の決勝を見据えたセットアップの確認を行う重要なセッション。富士スピードウェイに合わせた“ロードラッグ仕様”のエアロで登場したマシンは走り初めから昨年のタイムを更新する速さの片鱗を見せ始める。
S Road MOLA GT-Rが走行6周目に1'29.074をマークし、昨年のコースレコードに迫るタイムをマークすれば、カルソニック IMPUL GT-Rも7周目に29秒台にタイムを入れるなどセッション序盤からレコードタイム更新を予感させる展開となった。
そんな中、開幕戦で2位表彰第を獲得しているRAYBRIG NSX CONCEPT-GTのマシンにトラブルが発生。コースインした伊沢拓也がアウトラップでピットに戻ってくると、ピットロード入口ではライトが消えてしまうなど電子系統のトラブルかと思われる症状が見えた。結局、RAYBRIG NSX CONCEPT-GTはそのままガレージへと入ってしまった。
セッションが大きく動いたのは、開始から45分が経過したところ、MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)がコースレコードとなる1'28.751をマークし、カルソニック IMPUL GT-R、S Road MOLA GT-RとGT-R勢がトップ3を独占。続いてPETRONAS TOM'S RC F、DENSO KOBELCO SARD RC F、ENEOS SUSTINA RC FとレクサスRC F勢が続き、ホンダ勢はドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTの7番手が最上位となる。この時点でRAYBRIG NSX CONCEPT-GTはまだガレージから姿を現していない。
セッションはこのまま大きなトラブルもなく推移し、およそ1時間が経過したところで、PETRONAS TOM'S RC F(ジェームス・ロシター)が自己ベストを更新して2番手浮上。GT-R勢の間に割って入った。
10時15分からはGT300クラスの占有走行時間となり、10分間のインターバルの後10時25分からGT500クラスの占有走行時間となるはずだったが、ここでGT500クラスのマシンがコースインを果たした直後10時27分にメインストレートの落下物回収のため赤旗が提示される。落下物はすぐに回収が行われ、31分からは再びセッションがスタート。
約5分間の赤旗中断の後、チェッカーに向けMOTUL AUTECH GT-Rがトップのまま時間が経過していくことになるが、最終的にMOTUL AUTECH GT-Rがトップのままチェッカー。2番手にはPETRONAS TOM'S RC Fが続き、最後の最後で自己ベストを更新したS Road MOLA GT-Rが3番手につけた。なお、100号車はこの時間もコース上に姿を現すことがなかった。
37号車のKeePer TOM’S RC Fもセッション途中でエンジントラブルに見舞われたとの情報もあり、セッション終盤にはコースに復帰したが、トラブルが多い幕開けとなった。