「小さく生んで大きく育てる」とはよく聞くが、小さく誕生した赤ちゃんがその後に平均より大きな子に育った場合、成人後に糖尿病などを発症しやすいことも分かっており、母親のお腹の中で胎児をしっかりとした大きさに育てておくことが強く望まれている。そんな新生児のサイズについて今、米・環境健康科学研究所(National Institute of Environmental Health Sciences)が発行する『環境健康展望(Environmental Health Perspectives)』誌のある記事が注目を集めている。疫学を専門とする米ニューヨーク「ロチェスター大学メディカル・センター」のデヴィッド・リッチ博士が、中国・北京市の深刻な大気汚染は誕生する新生児の大きさにも影響を与えていると発表したのである。