「Why Japanese People!? Why!?(なぜなんだ、日本人?)」のギャグで人気急上昇中のお笑い芸人、厚切りジェイソンさん。そんな彼がネットユーザーと交わす「人生相談」が秀逸だと話題になっている。就活生から「面接でどんな人をとりますか?」と聞かれると、
「指示に従うだけではなく、自分から新しいことを考えられる人、自分の意見がはっきり言えて、論理的にその意見を説明できる人と一緒に働きたい」
と凛々しい回答を投稿。「(就職が)中々決まらなくて悔しい」とこぼす人には、「面接対応を練習している?言いたいこと、アピールしたいことを伝わっている?目指している企業が自分のスキルとやりたいことに一致している?」と具体的な助言をしている。
就職先は「こうなりたいと思う人がいる会社を選べ」
このやりとりは、ツイッター上でジェイソンさんがフォロワーから受けた相談に答えたもの。他にも、芸能人と交流できるアプリ「755」でユーザーから受けた相談に回答したものも公開している。
芸能人の人生相談は、好感度を最優先して漠然とした慰めや励ましに終わることが多い。しかし彼のアドバイスは具体的で、時には厳しい言葉もある。
それもそのはず。ジェイソンさんは17歳でミシガン州立大学に飛び級入学したインテリ。米IT企業の現役役員という裏の顔を持つ。就活生や社会人からの相談には、こちらの立場から答えているようだ。
就職先選びの基準については、「尊敬出来る経営者と先輩がいるところを目指せばいい。周りに活躍している人を見て、こうなりたいと思える人がいるところ」と指摘。服飾系への転職に迷う看護師には、辞める前に職場体験をすることを勧めている。
「体験できるところあれば、1週間ぐらい真面目に仕事かのようにやってみてもいいかもね。やりたいと思っていても、実際にやったことなければあまり好きではないかもしれません。向こうのビュッフェの方が美味しそうだけど、口に合わない時もある」
悩む先輩には「やる気を与えるは先輩の仕事」
人間関係についての回答も。折り合いの悪い上司との付き合い方について、「上司の方に『やりたいことが出来るよう手伝いたいので、やりたいこと教えてください』みたいなやりかたでいかがでしょうか?」と意見した。
「上司の方にとって欲しいことを実現させれば(例えば出世、業績)、仲良くなるはずですし、例えば実際に出世したら上司が変わるかもしれません。お互いに成長するチャンス」
やる気のない新人に仕事を教えたくないという相談には、「仕事を教えなくていい。やる気を与えるは先輩の仕事。そしたら新人が自分から動く」と持論を展開した。
一連の人生相談からは、そんな彼の人生観も垣間見える。「悔いのない人生」や「夢」について問われると、こう答えている。
「やりたかったけど、なんだかんだの理由でやらなかったことがない人生は悔いのない人生だと思います。失敗は後悔しないけど、逃したチャンスは後悔する」
「僕にとって、夢はただ今一番やりたいこと。『今』という瞬間を大切にしたい。ちゃんと生きたい。いつ死ぬか分からないから、遠い将来のために毎日辛い思いは嫌だ。ただ、今一番やりたいことはまだ出来なければ、準備しないと。それでも楽しく準備したい」
お笑い芸人として来日を望んでいたが果たせず、米IT企業の日本法人設立に参画して夢を追うという粘り強い経験が反映されているようだ。
ネット「秀逸すぎる」「私も相談してみようかな」
お笑いのネタをやるときとは違い、生真面目に相談にのるジェイソンに、ツイッターには「厚切りジェイソンのTwitter秀逸すぎる」と好感を寄せる人が続出。
「私も厚切りジェイソンに相談してみようかな」
「厚切りジェイソンさ、ネタめっちゃ好きなんやけどTwitteの相談めっちゃ真面目に答えててギャップな」
といった声もあがっていた。
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