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【動画】破壊行為かアートか?ドローンによる巨大広告の落書きが物議

2015年05月01日 16:43  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

Youtube動画より
NYのソーホー地区で、ケンダル・ジェンナーがモデルを務めるカルバンクライン(Calvin Klein)の巨大広告がドローンによって落書きの被害にあった。破壊的なパフォーマンスで知られるグラフィティアーティスト「KATSU」が行ったゲリラスタントで、一部始終が撮影された動画がYoutube上に公開された。

芸術?破壊行為?ドローンで落書きの画像を拡大

 被害にあった広告は、NYの中でも最もひと目に触れる場所のひとつと言われる、ヒューストンストリートとラファイエットストリートの交差点に設置されている。過去に「KATSU」はメディアに対し、ドローンにスプレーを取り付け白いキャンバスにペイントするデモンストレーションを披露しており、公共施設を標的に屋外での実施を示唆していた。公開されたYoutubeの動画にはドローンを遠隔操作し、広告モデルの顔めがけて数本の赤いいびつな線を描いている様子が収められている。 アメリカでも落書きは、器物損壊で違法行為だが「KATSU」は匿名で顔を隠しながら活動しているため、警察も探しだすことが困難という。「KATSU」は、デジタルメディアViceによるインタビューで「どこでも自分の行きたい場所に繰り出して、ドローンを使って手の届かない場所にスプレーペイントをしたい」と、今後もドローンを使ったスタントを継続していくことを明らかにしている。この行為についてインターネット上では「広告といった資本主義の象徴に対するアンチステイトメントだ」とアート性に理解を示す意見や「これはアートなんかじゃなく単なる違法行為」「ドローンの普及によってこのような破壊行為や犯罪が増加すると思うと不安」などの意見が交わされ、物議を醸している。