映画『チャップリンからの贈りもの』が、7月18日から東京・YEBISU GARDEN CINEMAほか全国で順次公開される。
同作は、チャールズ・チャップリンの死から約2か月後の1978年3月に、スイスで実際に起きたチャップリンの遺体盗難事件をもとにした作品。スイスのレマン湖畔を舞台に、お調子者のエディと病気の妻を持つ貧しい親友のオスマンが、身代金で生活を立て直そうとチャップリンの棺を盗むが、詰めの甘い計画や運のなさによって窮地に立たされていく様をコミカルに描く。
メガホンをとったのは、2010年に『神々の男たち』で『カンヌ国際映画祭』審査員特別グランプリを受賞したグザヴィエ・ボーヴォア監督。劇中には、『黄金狂時代』『街の灯』『ライムライト』といったチャップリン作品の名シーンなども織り交ぜられているという。音楽は、ジャック・ドゥミ監督の『ロシュフォールの恋人たち』『シェルブールの雨傘』をはじめとする数多くの映画音楽を手掛けているフランスの作曲家ミシェル・ルグランが担当している。
なお、ボーヴォア監督はチャップリンの遺族の全面的な協力を得て同作を制作しており、チャップリンが晩年を過ごした邸宅や実際の墓地でロケを敢行。さらに本編にはチャップリンの息子や孫も特別出演している。あわせて公開された場面写真には、実際にチャップリンが埋葬されている墓地の10メートル横で撮影されたという、チャップリンの墓を掘り起こすシーンなどが写し出されている。