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川久保玲も認める伊ブランド「ダニエラ グラジス」、ドーバー銀座で"ドミノ"インスタレーション開催

2015年05月01日 09:52  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

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イタリアのブランド「ダニエラ グラジス(Daniela Gregis)」が、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)でインスタレーションをスタートした。「ドミノ」にインスピレーションを得たという全てが1点もののカプセルコレクションを展開。初日には来日したデザイナーダニエラ・グラジスが店頭に立ち、客を迎えた。


ドーバー銀座で「ダニエラ グラジス」のインスタレーションの画像を拡大

 「ダニエラ グラジス」は1997年に初めてのコレクションを発表。現在ではミラノコレクションに参加、ベルガモにアトリエを構えている。「お客様は服を買うのであって、ブランドを買うのではない」という考えから、ブランドタグにはブランド名は記載せず、素材の表示と「*」マークを記載。服を"第二の肌"と捉え「肌が一番最初に触れる素材は純粋であるべき」という哲学のもと自然栽培された純粋な素材にこだわっており、国内での展開価格は10万円を越えるものも珍しくはない。その品質はデザイナー川久保玲も認めており、「コム デ ギャルソン」とは約10年の取引になるという。
 「ダニエラ グラジス」のインスタレーションは、6階のイベントスペースで開催。「ドミノ」をテーマにしたカプセルコレクションは、ドミノで遊ぶようにプリント生地と無地の生地を組み合わせたドレスや、シャツ、パンツなどが豊富に展開される。また会場の中央には、正方形のコースターやランチョマット、座布団、長方形のラグなどを積み上げることで、テーマを表現。ブルーとレッドを基調にしたギンガムチェックやドット、リバティなどのプリント生地と、素材本来の良さを引き出す白や生成りの洗いざらしの生地が交差する、春らしい空間が演出された。
 自身をデザイナーではなく"STRACCIVENDOLA(=布屋さん)"というダニエラは、良い生地の定義について「その素材が適切な用途で使われている時、その素材は最も良い生地になるでしょう」とコメントし、「服づくりは、私だけではなくたくさんの人が関わって成り立っているもの。そうして完成したものは、着てもらう人のものになるということが大事だと考えているわ」と自身の哲学にふれた。