米ストレス研究所によると、米国人のストレスの原因の第1位は仕事で、労働者の4割がストレス解消の助けが必要としているそうです。日本でも同じでしょうか、それとも悩んでいる人の割合はもっと高いかも?
ストレス解消方法は色々取りざたされていますが、設備を変えることなく、だれでもすぐ取り入れられる5つのストレス解消テクニックを、ガブリエル・モスが4月22日付のBUSTLEに紹介しています。(文:夢野響子)
1.オフィスに植物を置いてみよう
インテリアデザイナーのシェリー・バートン・ウェイズによると、作業スペースに緑を置くとストレスを減らせるそうです。血圧を下げてポジティブな感情を高め、騒音レベルを下げ、室温と湿気も下げる効果もあるのだとか。机の上に植物が3つあると、通気のない部屋でCO2レベルを25%低下させることができるという研究結果もあります。
一般に、植物は生産性を促進すると考えられています。テキサスA&M大学の研究では、身近に植物がある労働者は、何もないオフィスの壁を見つめるだけの労働者よりも、創造的なアイデアを生むことが発見されています。
どんなオフィス条件にも合う植物があるものです。水をやるのを忘れがちな人には、筒千歳蘭(サンセベリアの仲間)を。日光の入らないオフィスには、セントポーリアやラッキー竹、スパティフィラムを。半地下室のようなオフィスでも、縁紅弁慶(カネノナルキ)なら蛍光灯の光だけで育ちます。
2.1時間に2回は立ち上がるようにしよう
業務時間中ずっと座りっぱなしだと、脳卒中や心臓発作のリスクを高め、健康全体にも悪影響を与えることがあるのはご存じですね。でも、立ち机は必要ありません。一日中立っていたら、足や膝や背中の痛みを起こします。それよりも一日を通じて、短時間で立ち上がることです。血の血行を良くして、メタボを防ぎます。
専門家は、1時間に2回立ち上がることを勧めています。他の部屋へ行ったり、トイレに立ったり。立つのを忘れないためには、Stand UpやSmart Breakなどのアプリを使うといいでしょう。
3.外に出て日光に当たってみよう
ガラスはUV光線を通しません。外に出てください。ストレス解消には日光が必要です。 専門家によれば、1日に20分間、陽の光にあたることが必要です。工夫して実行してください。もし日中どうしても外に出られないのなら、少し早起きして、太陽の下を長く歩いて出勤しましょう。
4.机の上に自分の好きなものを置いてみよう
エクセター大学の心理学者クレイグ・ナイト博士の研究では、アートや植物、家族の写真など個人的な物を身の回りに置いた環境では、労働者の生産性が16%上がったそうです。2010年の英国の研究でも、自分のワークスペースをパーソナライズすることができた労働者は、そうでない労働者より3分の1効率が上がっています。
好きなものを机の上に置くことで、仕事外でのあなたの生活を思い起こさせ、業務を推進する手助けをします。
5.騒音を遮ってみよう
心理学者ニック・パーハムによると、仕切りのないオフィスの騒音は労働者をイラつかせる最大の原因で、プロジェクトに集中できなかったり、情報を聞き逃したり、簡単な計算も妨げられたりします。
騒音を遮断するヘッドフォンには、かなりの効果があります。音楽を流せば、あなたの気分を高めたり、作業に集中できます。自分の音楽を流すことによって、自分が周囲の環境をコントロールしていると感じることができるからです。
日本の職場でも使えるテクニックがあれば、ぜひ実行してみてください。ただし職場によっては、私物を置いたり勝手に立ち上がったりすることが許されないところもあるかもしれませんね。
(参照)Stressed At Work? These 5 Office Mental Health Tips Will Help (BUSTLE)
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