首相官邸屋上で小型無人機“ドローン”が見つかった事件が、世間を騒然とさせている。犯人自ら出頭し逮捕されたが、ドローンの運用や警備体制の問題点が浮かび上がった。祖父が首相を務めていたラフルアー宮澤エマも、“こんなにも簡単に、首相官邸に侵入できるなんて”とショックを受けたようだ。
第78代内閣総理大臣の故・
宮澤喜一氏を母方の祖父に持つ、ラフルアー宮澤エマ。2012年から芸能活動を始め、トーク・バラエティ番組では若者世代の代表として知的でわかりやすい語り口が好評である。また2013年からは毎年ミュージカルの舞台に立ち、幼い頃から歌うことが大好きだった彼女の夢が現実のものとなっている。
4月26日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で首相官邸に小型無人飛行機“ドローン”が侵入したニュースを取り上げると、エマは祖父がホテルで暴漢に襲われた事件を振り返った。
宮澤喜一氏は、首相時代に住み慣れた自宅から官邸に通っていた。自宅にも厳重な警備がついていたが、それでも不法侵入する者がいたそうだ。エマは“絶対に守られる”聖域は無いと語る。先日の事件は、空からの侵入を想定していなかったとはいえ官邸屋上に13日間もドローンは放置されたままだった。これに専門家は、“化学・生物兵器を積んでいたら大変なことになっていた”と指摘する。「日本の私たちの首相って、こんなに簡単にアクセスできるんだ」と驚きと不安に駆られたという彼女の言葉に、他の出演者が同調していたのも当然であろう。
また、エマから宮澤氏が首相就任前に呼び出されたホテルの一室で暴漢に襲われ、何十分も格闘したという話が飛び出した。事件が起こったのは1984年3月、知人を名乗る者からの偽の電話でホテルに呼び出された宮澤氏は当時64歳。小柄で華奢なイメージだった彼がナイフを向けられ、灰皿等をぶつけられても怯まず、密室で数十分もの間男と格闘していたのだ。命をも奪われかねない状況であったが、軽傷で済んだのだという。
宮澤喜一氏が亡くなったのは2007年6月。たまごっちを原宿まで一緒に買いに行った孫娘の活躍を、見ること無く旅立ったのだ。今や政治や国際問題から芸能ニュースまで、幅広く対応できるコメンテーターとして評価されているラフルアー宮澤エマを、天国で目を細めながら見守ってくれているだろう。
(TechinsightJapan編集部 みやび)