トップへ

やらせ疑惑「NHK」 最終報告の説明会には「記者クラブ加盟社」しか入れない?

2015年04月28日 15:51  弁護士ドットコム

弁護士ドットコム

記事画像

NHKの看板番組「クローズアップ現代」の報道に「やらせ行為」があったのではないかと指摘されていた問題で、NHKの調査委員会(委員長:堂元光副会長)は最終報告をまとめ、4月28日にも公表する方針だと報じられている。


【関連記事:「穴あきコンドーム」で性交した男性がカナダで有罪に・・・日本だったらどうなるの?】



報道によると、NHKの調査委員会は「『過剰演出』があったと認めるものの、『やらせ行為』は認定しない」という最終報告をまとめたという。また、担当した記者を懲戒処分するほか、籾井勝人会長ら役員が報酬の一部を自主返納する方針のようだ。



この報道を受けて、弁護士ドットコムニュースは、NHKに「きょう28日に公表するのか?」「記者会見は開くのか?」と問い合わせた(28日午前10時ごろ)。すると、NHKの広報担当者からは「今の段階で、何か決まっていると申し上げられるものはない」という回答が返ってきた。



最終報告についてはすでに多くの情報が出てきているが、NHKはどうしてそのような回答をするのだろうか。はたして、NHKは記者会見を開くのか。以下、弁護士ドットコムニュースとNHK広報の担当者との電話でのやりとりを紹介する。



●「記者会見と記者向けブリーフィングとは違う」


――「クローズアップ現代」の問題で、本日28日、最終報告を公表すると報じられていますが、どういうかたちで公表するのでしょうか?



「今の段階で、何か決まっていると申し上げられるものはない、ということです」



――それはどういうことですか?



「何か決まって、申し上げられるものがあれば、申し上げますが、申し上げられるものがないからです」



――公表することが決まったら、記者会見は開くのでしょうか?



「今の段階で何か決まっていると申し上げられるものはありません」



――記者会見を開くかどうかも教えてもらえませんか?



「申し上げられるものがありません」



――4月9日の中間発表のときは記者会見を開きましたか?



「中間発表のときは、NHK内にある放送記者会(記者クラブ)の記者向けのブリーフィングを開いて、そこで説明をおこないました」



――それは記者会見ではないんですか?



「私どもはそうではないと考えています」



――記者会見ではないということは、テレビカメラやスチールカメラの撮影はないんでしょうか?



「カメラは入れません」



――記者向けのブリーフィングってなんですか?



「基本的には、記者クラブの方々に向けて説明するということです」



――もし、本日最終報告を公表するとしたら、記者向けのブリーフィングも開かれますか?



「仮定の話にはお答えが難しいです」



――記者向けのブリーフィングに、記者クラブに加盟していない私たちは入れてもらえますか?



「あくまで中間発表の対応としては、そういった方たちに向けて、ホームページにも報告書を公表しました。そのうえで、個別に対応させていただきました」



――個別に対応とはどういう形式ですか?



「電話だったり、質問用紙をいただいたりです」



――記者向けのブリーフィングには入れてもらえないということですか?



「通常は」



――それはなんでですか?



「前例がないと思う」



――なぜ、前例がないんですか?



「・・・。とにかく、どういう形式でやるかどうかということも含めて、決まったことはないということです。他のメディアの記者さんにも同じような回答をさせていただいています」



――それはなぜですか?



「今の段階でお話できることはありません。それがすべてじゃないですか。わかっていただけましたか?」



――なぜ、今の段階で話せないんですか?



「ちょっと会話ができないですね。何かの答えを引き出したいのかもしれませんが・・・」



――結局、本日最終報告の公表はあるんですか?


「今の段階で決まっていることはないと申し上げています」


(弁護士ドットコムニュース)