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"食のヒットメーカー"トランジットジェネラルオフィス中村社長、次の狙いは「メキシカンブーム」

2015年04月28日 15:22  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

代表取締役社長 中村貞裕氏 Image by: Fashionsnap.com
トランジットジェネラルオフィス(以下、トランジット)が4月29日、メキシカンダイナー「グズマン イー ゴメズ(Guzman y Gomez)」(以下、GYG)を、ラフォーレ原宿2階に新設される「グッドミールマーケット(GOOD MEAL MARKET)」に出店する。オープンに先駆けて27日に開かれた内覧会には代表取締役社長 中村貞裕が出席。日本でまだ馴染みがないメキシカン料理を提案し、新たな食のトレンドを狙う。

トランジットの新提案は?の画像を拡大

 「GYG」はオーストラリア発のメキシカンファストフードショップで、現在世界で50店舗以上を出店している人気店だ。インバウンドの需要が高まる日本でメキシカン料理がまだ浸透していない点に着目したトランジットは、一年半前にライセンス権を取得。NYを訪れた際に見た「都市型フードマーケット」から着想を得てフードコートを提案し、ラフォーレ原宿への出店が決定した。
 同社はこれまでに"世界一の朝食"で知られるカジュアルレストラン「ビルズ(bills)」やイスラエル発チョコレートバー「マックス ブレナー(MAX BRENNER)」など、多くの海外発人気店を展開している。特に7年目を迎える「ビルズ」は外国人の客層の増加に伴って売り上げが右肩上がりで、昨年は過去最高の業績だったという。中村氏は現在のトレンドのキーワードとして「初上陸」「行列」「表参道」を挙げ、店舗の特徴ではオーナーの顔が見えることや日本人も現地で行列を作っていることなどをポイントにしている。さらに、本国の商品をアレンジせずそのまま持ってくることも大切で、「GYG」では目玉商品であるブリトーのサイズを多少変えるが、本場と同じ味を継承。「GYG」のファウンダー Steven Marksは同社について「海外のブランドをうまく取り入れ、食のカルチャーをしっかり作り上げている」と信頼を寄せている。ラフォーレ原宿の担当者も「ブリトーならワンハンドスタイルでも楽しめるので、SNSなどで拡散が狙えたら」と期待する。
 「これまでにない食カルチャーを定着させることは簡単なことではない」とし、「GYG」の展開について「チャレンジ」だと捉えている中村氏だが、1号店を出店する「グッドミールマーケット」にはフレンチフライ専門店「アンド ザ フリット(AND THE FRIET)」や韓国やマレーシアで人気のプレミアムデザートカフェ「ミルクカウ(MILKCOW)」が並び、集客の要素が揃っている。年内には都心部に新店舗を出店する予定で、今後20年間で100店舗のチェーン展開を計画中。また、今月21日には日本に再上陸した米国発メキシカン・ファストフードチェーン「タコベル」1号店が渋谷・道玄坂にオープンし、メキシカンブームに追い風を吹かせている。今回は大型連休も重なっており、中村氏が仕掛ける最先端の食カルチャーが更に表参道エリアを盛り上げそうだ。
■Guzman y Gomez ラフォーレ原宿店住所:東京都渋谷区神宮前1-11-6 ラフォーレ原宿 2階 GOOD MEAL MARKET内オープン日時:2015年4月29日 11:00~電話番号:03-3470-0770 ※4/29より営業時間:11:00~21:00(L.O.20:50)定休日:施設に準ずる席数:店内51席(GOOD MEAL MARKET 共有45席)