僕はコラムのネタ探しをする一環で、人気芸能人ブログを見て回ることがある。先日、元モーニング娘。の辻希美が、自分の頭に「十円ハゲ(円形脱毛症)」ができていることを話題にしていた。
しかし十円ハゲのできた理由に、とんと心当たりはないという。これを読んで僕は、自分の中学生の頃のことを思い出した。ちょっとだけ僕の思い出話を聞いてほしい。
自覚なくてもストレスが溜まっている場合もある
中学2年生の3学期に入った頃、僕は前触れなく登校時間になると必ず強烈な腹痛に見舞われるようになった。あまりに毎日続くので病院に行くと、ストレスが原因の過敏性腸症候群と診断された。
でも当時の僕はこれといってストレスに心当たりはなくて、随分困惑した。誤診も疑った。だって毎日楽しかったし。
ところが、それから2か月ほどした頃、突然頭に複数の十円ハゲができたとき、僕はさすがに自分でも気が付かないうちにストレスが蓄積している場合もあると悟った。
話をさっきの辻のケースに戻すと、彼女はタレントで育児もやっていて、しかもブログもしょっちゅう更新している。いくら彼女が楽しんでそれらをこなしていても、ストレスは溜まっていたんだろう。
十円ハゲは一度発症すると、なかなか完治してくれない。やっと髪の毛が生えて分からなくなったと思ったら、今度は別の場所で脱毛が始まるなんてことは日常茶飯事。僕も発症以来、定期的に脱毛を確認している。
そのため、十円ハゲ発症リスクを下げるには、元凶のストレスをいかに解消するかが重要になってくる。趣味に没頭する時間を確保したり、軽めのジョギングといった運動を日常的に行ったりすることなどが主なストレスの発散方法として知られている。
一時的に抜けただけなので数か月で元通りに
僕も意識して運動はしているんだけど、やっぱりやらないよりやった方がストレスの蓄積は少ないような気がする。個人差はあるだろうけど、運動は大事だ!
ただ、運動や趣味を楽しんでも、やっぱり職種や職場の人間関係によってはストレスの蓄積がどうしても抑えられない場合もある……。結果として十円ハゲができることも避けられなかったという方もいる。
僕はもう慣れっこになったけど、最初のうちはやっぱり半端じゃないショックを受けるし、病院に行って診察してもらうのも恥ずかしかった。
でも、同時に数箇所が脱毛するようなケースは本当に稀。もっといえば特に診察も治療もしなくても、元々生えているものが一時的に抜けただけなので、数か月で元通りになる。
また、十円ハゲができるというのは、考え方を変えればそれほど物事に真剣に取り込んでいたということの証だ。もしも仕事に行き詰って脱毛が始まっても、それはある意味で勲章のようなものなのだ!
「身体が休みたいサイン」と受け取っておこう
十円ハゲは発症したら、身体が休みたいサインという程度に受け取っておこう。「あ、最近ちょっと頑張りすぎたのかも」と自分のことを労わって、温泉にでも行くのが一番だ。
繰り返しになるけど、十円ハゲは確かに再発する可能性もあるけど、そのうち全く気にならなくなるし、分け目を変えるなどすれば十分カバーできる程度の軽い症状がほとんど。
もしも今、この症状に悩んでいるという方があなたの周囲にいたら、「心配することないよ」と一声かけてあげよう!(文:松本ミゾレ)
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