世界ラリー選手権第4戦アルゼンチンは、シトロエンのクリス・ミーク(シトロエンDS3 WRC)が、2002年のWRC初参戦以来57戦目で初優勝を遂げた。2位にはマッズ・オストベルグ(シトロエンDS3 WRC)が入り、シトロエンが1-2フィニッシュ。エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタRS WRC)が3位に入り初表彰台を獲得している。
2002年サファリラリーを制したコリン・マクレー以来となるイギリス人ドライバーによる勝利を挙げたミーク。最終日は、パンクやスピンなどでタイムロス。18.1秒差までオストベルグに詰め寄られたが、何とか逃げ切ることに成功した。シトロエンDS3を飛び下りたミークは、「コリン(マクレー)に捧げたい」と感情的にコメント。
シトロエンの1-2フィニッシュは、2012年のラリー・フィンランド以来。2戦連続で2位となったオストベルグは、ランキングも2位に浮上した。
初日から連勝記録が懸かった王者セバスチャン・オジェがトラブルでデイリタイアするという波乱で始まったラリー・アルゼンチン。オジェのチームメイト、アンドレア・ミケルセンも、サーボポンプの故障で後退。
フォルクスワーゲン勢では、ヤリ-マティ・ラトバラが奮闘していたが、デイ2のスピンで遅れ、最終的にはマシントラブルでリタイアとなった。フォルクスワーゲンが、表彰台を逃したのは2013年のラリードイツ以来となる。
エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタRS WRC)は、安定した速さで徐々に順位を上げていき、初の表彰台を獲得。
総合4位にはマルティン・プロコップ(フォード・フィエスタRS WRC)、5位はダニ・ソルド(ヒュンダイi20 WRC)が入った。