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エルメス財団が特別共催 森美術館による改装後初の企画展「シンプルなかたち展」開幕

2015年04月26日 19:02  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

大巻伸嗣による作品 Image by: Fashionsnap.com
ポンピドゥー・センター・メスとエルメス財団が初めてコラボレーションした展覧会「シンプルなかたち展:美はどこからくるのか」が、4月25日に森美術館で開幕した。古今東西の約130点にのぼるシンプルなかたちを紹介する巡回展。森美術館のために展示内容は再編集され、館長の南條史生は「極めて美しく、セクシーで官能的な展覧会」と表現している。

シンプルなかたち約130点集まる展覧会が開幕の画像を拡大

 19世紀から20世紀にかけて、ヨーロッパでは数学や機械工学、生物学、地質学や考古学の探求の中でシンプルなかたちの美学が再認識され、工業製品や建築のデザインなどに多大な影響を与えた。同様に、その魅力は多くのアーティスト達を惹きつけ、近代美術の名作を多数輩出。自然の中や世界のプリミティブアート、民俗芸術、伝統文化の中にも数多く見出すことができ、日本については工芸品や茶道具、仏像や禅画などに同様の美学が体現されている。
 今回の展覧会は「形而上学的風景」「孤高の庵」「宇宙と月」「力学的なかたち」「幾何学的なかたち」「自然のかたち」「生成のかたち」「動物と人間」「かたちの謎」の9つのセクションで構成。森美術館のリニューアル完了後、初の企画展となり、ポンピドゥー・センターをはじめ、ピカソ美術館やル・コルビュジエ財団、パリ工芸博物館、ケ・ブランリ美術館、国立自然史博物館といったフランスの名だたる美術館、博物館のコレクションからも初公開品を含む名品が出展している。
 また、関連企画として「線を聴く」展が銀座メゾンエルメス フォーラムで7月5日まで開催中だ。
■シンプルなかたち展:美はどこからくるのか 会期:2015年4月25日(土)~7月5日(日) 会場:森美術館 住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階 開館時間:10:00-22:00/火 10:00-17:00 ※ただし5月5日(火・祝)は22:00まで ※いずれも入館は閉館時間の30分前まで ※会期中無休 入館料(税込):一般1,500円、学生(高校・大学生)1,000円、         子供(4歳~中学生)500円、シニア(65歳以上)1,500円 公式サイト