25日に行われたドイツF4選手権の開幕戦オッシャースレーベンで、ミハエル・シューマッハーの息子、ミック・シューマッハー(ファン・アメルスフールト・レーシング)が第1レースを総合9位でフィニッシュし、ルーキークラスを制した。
7度のF1王者ミハエル・シューマッハーの息子として多くの注目のなか、初の四輪レースに挑んだミック・シューマッハーが、新人では唯一となるシングルポジションでチェッカーを受け、表彰台でトロフィーを手にする上々のキャリアスタートを切った。
前日、2回のフリー走行を経て予選に臨んだミックは、グループ2でポールポジションから1.2秒差の10番手タイムをマークし、グリッド19番手を獲得した。
迎えた土曜の第1レースでは、ドライコンディションのなかオープニングラップで早くも15番手に浮上すると、レース折り返しの9周目には9番手までポジションをアップ。その後、ミックは一旦ポジションをひとつ下げたが、13周目に再び9番手に復帰すると16周目には1分27秒914というベストタイム(レース最速タイム:1分27秒247)を記録し、そのままポジションを守ってフィニッシュ。35台中(完走29台)の9位は、11台のルーキークラスで最上位と最速タイムという結果も得た。
「もちろん、挽回できたことはうれしいけど、最初は自分がルーキー最上位だとは思っていなかった」とミック。
「昨日の予選とグリッドポジションを考えれば、とても満足しているよ」と、まずまずのレース結果に喜びを表した。
ミックは、予選のセカンドベストタイムで決まる第2レースを20番手からスタートするが、第1レースのリバースグリッドが採用される第3レースでは2番手スタートと初優勝にも期待がかかる。
なお、ミックのチームメイトでレッドブルF1チームの最高技術責任者であるエイドリアン・ニューエイの息子、ハリソン・ニューエイはグリッド9番手から7位チェッカーを受けている。