通勤時の服装をどうするかは、社会人女子の悩みのタネだ。気分を上げて周囲からの好感度アップのために「きれいめな格好」をしなければならないが、その一方でお客や同僚の目もあるので「目立ちすぎてはいけない」という暗黙のルールもある。
時には、納得いかない社内ルールにも従わなければならない。女性向け匿名掲示板のガールズちゃんねるには、金融系の事務職OLがこんなスレッドを立てている。
「うちの会社は最近、女性のズボン通勤が禁止になりました。お尻の形を強調するズボンを穿いている女性社員が多く見苦しいとクレームが多かったそうです…」
「スカート派」が多い男性の好みを反映しているのでは
いかにも奇妙なルールだが、「一緒だ。ズボン禁止と言われている」と明かす人もいるところを見ると、そう珍しいことではないのかもしれない。確かにズボンで体型が強調されるところもあるが、本当にそれが理由なのだろうか。
ズボン禁止ということになると、残るは「スカート」しかない。男性社員の士気を高めるために、女性社員に華やかなスカートを履かせようという裏のねらいはないのだろうか。
実際、男性は圧倒的にスカート派が多い。マイナビウーマンが社会人男性に「デートのとき、彼女のスカート姿とパンツ姿ではどちらが好きですか?」と尋ねたところ、スカート姿が78%、パンツ姿が22%だったという。
回答者からは「逆にパンツでデートに来られると、僕に興味ないのかなって思ってしまう」という苦言もある。職場はデートではないが、仕事より職場の華としての役割が求められている職場なら「ズボン禁止」も納得できる。
スレには「そのクレーム付けた人、きっとおばちゃんだよ」という人もいた。確かに男性が「スカート履いて来い」とおおっぴらにいえば、セクハラ扱いされかねない。中年女性がパンツを履けないからやっかんでいるのか、それとも男性の気持ちを代弁して「女は女らしくスカートで」と言っているのだろうか。
メーカー勤務「ストッキングもタイツも禁止」
スレッドではこのほか「会社の服装ルール」について、さまざまな声が寄せられている。最も多かったのは「生足禁止」というルールへの不満。ストッキングか黒タイツを義務付けられているというものだ。
こちらも金融系などの事務職で特に多い。肌見せがダメなら、最初からパンツルックでもよさそうなものだが…。同じ金融系でも「ストッキング禁止」で、黒の80デニール以上のタイツしか許されていないという書き込みもあった。
さらにメーカー勤務の女性からは、職場に「ストッキングもタイツも禁止」というルールがあるという書き込みも。となると生足のままで行くか、生足に靴下を履くしかなくなる。
「20代の頃はいちいち靴下に履き替えるのが面倒で、もう家から高校生みたいなハイソックスで通勤してたけど、30代になると通勤生足は痛いので…」
「エビちゃんOLみたいなオシャレは無理」と明かす人も
なお、実際に毎日着ている服として最も多く挙がっていたのは、ファストファッションメーカーのパンツとシャツ、それにカーディガンという組み合わせだった。
パターンの組み合わせを考え、ローテーションで回しているという人が多いが、モデルのように毎日キレイを維持するのは難しい。「たまにダサいです。メイクも最小限」と明かす人のほか、諦めの声をあげる人もいた。
「前に流行ったエビちゃんOLみたいな1日をオシャレに過ごせるのは、一部のOLだけなのかもしれないですね(苦笑)」
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