そんな時代に小室哲哉にとってライバルであり、支えにもなったのがMr.Childrenだった。小室は彼らが1994年に出した『Tomorrow never knows』を選んだ。「“ミスチルに負けないように頑張らなきゃ”と背中を押されてきた」という小室だが、この曲を聴いた時には“敵ながらアッパレ”と負けを認めて自身も熱心に研究したそうだ。
また、同じ1998年にEvery Little Thingが出した『Time goes by』については、「globeじゃできないな」と感じたという。当時はカラオケブームで、ミディアムテンポの楽曲が人気だった。そんな背景もあり、「自分の曲は暑苦しいので、対照的なこの曲には時代が求めているものを気づかされた」のである。