今シーズンから週末2レース制を採用しているDTMドイツツーリングカー選手権は、土曜日開催の決勝レースを、“トワイライトレース”として開催することを検討している。
ドイツを中心に絶大な人気を誇るDTMは今季、全9ラウンド18戦で開催される。DTMでは、費用高騰により消滅した1996年までの第1期は2レース制で争われ、2000年からの第2期でも00年は2レースで争われていたが、01年からは週末1レースというスタイルに。14年まではそのスタイルが完全に定着していたが、15年シーズンは各レースウィークに2レースが行われることが昨年12月に発表されていた。
DTMを運営するITRとドイツの放送局ARDは、土曜日のレース1スタート時刻を変更し、午後のより遅い時間帯からスタートさせるべく検討を行っている。
このスタート時間変更は、テレビ放送の視聴率を確保するための措置で、ドイツで最も人気のあるサッカー・ブンデスリーガがオフシーズンに入る5月下旬から8月上旬にかけて行われる第2戦ラウジッツリンクから第5戦レッドブルリンクまでの期間で実施される見込みだ。なお、日曜日開催のレースに関しては、時間変更は行われないものとみられている。
メルセデスのDTMチーフ、ウルリッヒ・フリッツは「サーキットに観客を集めることも重要だが、テレビ放送で高い視聴率を取ることも同じく重要だ」とコメントしている。
「放送時間枠の観点から考えると、いくつかレースでスタート時間を遅らせるべきだと思う。ARDの放送スケジュールも関係してくるから、すべてのレースで遅らせる必要はないと思っているよ」