スプツニ子!の個展『Tranceflora - エイミの光るシルク』展が、本日4月23日から東京・グッチ新宿で開催されている。
スプツニ子!は1985年生まれの現代美術家。これまでに、カラスと交信するロボットや女性の生理を疑似体験するマシン、ハイヒール付き月面ローバーといった、テクノロジーによって変化する人間の在り方や社会を反映させた作品を発表しており、2013年にはアメリカ・マサチューセッツ工科大学メディアラボの助教に就任した。また、「光るシルク」を開発した農業生物資源研究所とコラボレーションし、バイオテクノロジーによって変容する未来の自然やファッションを提案するプロジェクト『Tranceflora』に取り組んでいる。
『Tranceflora - エイミの光るシルク』展は、花や昆虫などを描いたグッチの伝統的なパターン「フローラ」の未来の姿を考える展覧会。生物研と共同構想中の「バラの香りのするシルク」や「恋に落ちる(かもしれない)シルク」の紹介、2008年に生物研が開発した「光るシルク」などを使ったドレスや、好きな男性を虜にするために「恋のシルク」を創り出そうと夢想し始める主人公「エイミ」を描いたイメージフィルム、写真のインスタレーションなどが展示される。また、会場全体をブラックライトで演出し、視覚、聴覚を通じて、未来の「フローラ」の可能性を描き出すという。