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レストランでの食事のマナーに自信もてる?

2015年04月23日 00:03  オズモール

オズモール

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デートや飲み会で、イタリアンやフレンチなどの洋食レストランに訪れる機会も多いはず。マナーを守って食事をしているつもりだけど、正しい作法を分かっていると自信をもてる? マナーデザイナーの岩下宣子さんに、洋食をいただくうえでの正しいマナーを教えてもらった。

「洋食マナーの基本は、ナイフとフォークを正しく扱うこと。ナイフを右手に、フォークを左手に持ち、できるだけ食器の音を立てないように食べましょう。ナイフやフォークを持ったまま、ジェスチャーを加えて話すのはNGなので気を付けて」(同)

まず押さえておきたいフォークとナイフのマナーは次の通り。

◎ナイフとフォーク、どの順で使えばいい?
コース料理では、真ん中のお皿を中心にナイフやフォーク類が複数置かれていることが多い。ナイフとフォークは運ばれてくる料理に合わせて、外側から内側に向かって順番に使って。ただし、真ん中のお皿の上に配置されているのはデザート用なので、最後に使うものと心得て。もし順番を間違えて使ってしまっても、その料理はそのままいただいてOK。お店のスタッフがさりげなく補充してくれるはず。

◎食事中のナイフとフォークの置き方
食事中にナイフとフォークを置くときは、お皿の縁にかけてハの字になるように。ナイフの刃の部分は自分の方に向け、フォークの先は下に向けるようにしよう。食事が終わったらナイフの刃を手前に向け、フォークの先を上向きにして2本揃えて置く。時計の4時の位置に置くのが一般的。

◎コース料理の作法
よく間違いがちなのはステーキやソテーの切り方。最初に全部切り分けてしまうのはマナー違反。肉汁が出てしまい美味しくなくなります。左端からひと口分ずつ切って食べるようにして。また、コース料理は周りのペースに合わせるようにできる限り気を配って。

また、意外と分かっているようで分かっていないのが、ナプキンの作法。正しくは、席につき、飲みものが運ばれてきたら置いてあるナプキンをふたつ折りの状態にして、折り目が手前になるようにひざにかける。お手洗いなどで中座するときには、ふたつ折りの状態でイスの上に置くか、イスの背にかけるようにして。退席するときには、軽くたたんでテーブルの上に置いておこう。きれいに畳まなくても大丈夫。

基本でつまずかなければ、恥ずかしい思いをすることもないはず。外食の時間がより楽しいものにするために、ぜひ覚えておこう。


岩下宣子
全日本作法会の内田宗輝氏、小笠原流小笠原清信氏のもとでマナーを学び、1985年、現代礼法研究所を設立。マナーデザイナーとして、企業、学校、商工会議所、公共団体などでマナーの指導、研修、講演と執筆活動を行う。著書は『マナーのすべてがわかる便利手帳』(ナツメ社)、『美しいマナー あなたの魅力を演出する』(PHP研究所)、『贈るマナー贈られるマナー これでOK』(小学館)ほか多数。