「子どもは親の背中を見て育つ」というが、親が仕事をしている姿をどのように見ているのか。人財サービス企業のアデコは、全国の小中学生1000人を対象に「将来就きたい仕事」について調査し、その結果を発表した。
調査では「あなたが大人になったら、お父さんまたはお母さんがしている仕事と同じ仕事をしたいと思いますか?」と質問。68.6%の子どもが「お父さんとお母さんどちらの仕事もしたくない」と回答した。
別の仕事がしたい理由に「忙しそう」「稼げなさそう」
親と同じ仕事がしたくない理由の1位は「やりたい仕事がきまっているから」で31.6%。具体的に就きたい仕事のランキングは、男女総合で1位がパティシエ(9.6%)、2位が先生(7.6%)。3位は医者とサッカー選手が7.4%で並んだ。
同じ仕事がしたくない理由の2位は「忙しそうだから」が21.1%、3位は「お金が稼げなさそうだから」が19.4%。「お父さんやお母さんのように、お金が稼げないのに忙しいのはイヤだ」と思っているようだ。生意気だと思う人もいるかもしれない。
「お父さんと同じ仕事がしたい」と答えた子どもは23.4%。その理由は「やりがいがありそうだから」(28.2%)が1位で、「お金が稼げそうだから」(18.8%)、「かっこいいから」(17.1%)が続いた。父親と同じ職業につきたいと考える子どもたちの多くは、働く父親をポジティブにとらえているようだ。
一方で、「お母さんと同じ仕事がしたい」と答えた子どもは18.3%。こちらの理由はやや消極的で「楽そうだから」が24.0%で1位となった。2位以下には「やりがいがありそうだから」(23.5%)、「かっこいいから」(9.3%)が続いた。
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