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上手に注意するための3つのポイント

2015年04月22日 00:03  オズモール

オズモール

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“集中力不足でミスが多い”や“内容の詰めが甘い”など、職場の同僚や後輩の仕事振りにアラが目立つ時、あなたならどうやって伝える? 相手を怒らせたり傷つけたりして関係が悪化してしまうことを恐れ、注意しないことを選ぶ人も少なくなさそう。でも、人材育成やスキルアップのセミナー講師などで活躍する新井淳子さんによると、それは大きな間違いだとか。

「うやむやにしておくと、業務に支障をきたし続け、大きな損害を招くことにもなる可能性も。言いにくい気持ちはわかりますが、勇気を出してきちんと注意をしましょう」(同)

言いにくいことを注意するためのポイントは、以下の3つ。人に注意するのが苦手な人は取り入れてみて。

●注意したいことを“褒め言葉”でサンドする
「いつも期限内に仕事を終えているのは立派ですね。でもちょっと内容の詰めが甘いみたい。あなたならもっと完成度を高められるはずなので、がんばって」というように、注意したいことの前後に相手を褒める言葉を入れると、角が立たず、相手が受け入れやすい。

●できない理由を聞く
注意された相手は、頭で理解できても感情面で納得できない場合も。上手に説得するためには、なぜできないのか、理由を聞いてみて。そして、どうしたらそれを解決できるのかを話し合うと、相手も心から納得することができる。

●改善しない場合のデメリットを教える
例えば“集中力不足でミスが多い”ことを注意する場合、「“適当な人間だ”と周囲から間違った評価を受けてしまう」「上司からやる気がないとみなされて、査定にひびく」など、改善しない場合にダメージを受ける可能性があること伝えて。デメリットを知ることで、前向きに改善してくれるはず。

また、一度にいくつものことをたたみかけるように注意をすると、相手は自信を失い、仕事への意欲が低下するなど逆効果になることも。注意することは必ず1個に絞って。

そして、重要なのは、相手のしたこと自体は注意をしても、決して相手の人格は否定しないこと。むしろ、「本当はできるはずだよ」と上手に励まして、むしろポジティブな関係を築く機会にして。


新井淳子
オフィスフローラン代表。日本プレゼンテーション協会認定講師、社会保険労務士、ファイナンシャルプランナー。職場の課題発掘と人材育成、モチベーションアップなどを図るコンサルティングやセミナー開催などを行い、スキルアップのサポート役として多方面で活躍中。