ドクターフランケンが海底油田用素材をアパレル転用 消防庁も注目

若手メンズブランド「ドクターフランケン（Dr.Franken）」が、新素材「ポセイテック（POSEI TECH）」を用いたウェアを発表した。ポセイテックは、海底油田基地開発を行う作業員のために作られたハイテク素材で、耐久性、撥水性などに加え、耐火性も優れており、今回アパレルで初めて3層構造の同素材を用いたウェアをタベイ企画とともに商品開発。ダウンジャケットなどが、8～9月頃に取り扱い店舗で販売される。

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　2015－16年秋冬コレクションでは、小松精練、伊藤忠、クラボウの三社が共同開発したハイテク素材ポセイテック（製品名申請中）を用いたアイテムを発表。ポセイテックは、海底油田基地のために開発された新素材で、エネルギー資源を安全に抽出するため、静電防止性、耐久性、撥水性、透湿防水性に加え、耐火性などの性能を持つ素材として開発。コットンに難燃性の優れたアクリル系繊維プロテックスを混紡しているため、吸湿性・発汗性にも優れているという。
　ドクターフランケンの外所一石は「従来のダウンジャケットはタバコの火に触れるだけで穴が開いてしまうということがあったがポセイテックで作ったダウンではそれがない。消防庁の方にも興味を持って頂いていて、日常着としてはもちろん、アウトドア、有事のときにも活用できる素材として積極的に訴求していきたい」とコメント。2015－16年秋冬シーズンに、コート（78,000円）やダウンジャケット（83,000円）などが「オープニングセレモニー（OPENING CEREMONY）」などで販売される予定だ。
　ドクターフランケンは、「世の中を創る"QUESTER/探究家"に閃きを与え、世界を繋ぐ」ことをコンセプトにアイテムを展開しているブランドで、2014-15年秋冬シーズンにデビュー。これまでスティーブ・ジョブズ（Steve Jobs）が愛用していた黒のタートルネックから着想を得た、襟の開閉が可能な「Jobs Sweat」やFacebookを立ち上げたマーク・エリオット・ザッカーバーグ（Mark Elliot Zuckerberg）が愛用するパーカーをイメージして製作した「Zuckerberg Parka」などを展開している。