東京・JR品川駅の港南口で21日朝、「バナナ」が配られていた。バナナは丁寧にラッピングされていて、貼ってあるシールには何やら「格言」のようなものが記載されている。
「目の前のものを疑うことから、アイデアは生まれる」
「真の仕事というものは、世の既成概念を破るということだ」
バナナ1500本用意も、1時間足らずでなくなる
このバナナは、2011年にリリースされたサイボウズ社の業務アプリクラウドサービス「kintone(キントーン)」が配布している。kintoneは、プログラミングの知識がなくとも、業務にまつわる様々なデータをクラウドアプリ化できるシステム。でも、なぜ「バナナ配布」なのだろうか?
「業務改善をするには、アイデアが必要。でもアイデアを生み出すには、エネルギーが必要です。エネルギーといえばバナナ。kintoneロゴの色も黄色なので、これはバナナだ、と配布を決めました」(サイボウズ広報)
21日朝は7時半から、1500本のバナナを用意したそうだ。しかし「想定以上の盛況」ぶりで、開始10分で300本がなくなってしまった。中には並んでまでバナナをもらう会社員もおり、約1時間で当日分はなくなってしまったという。
「最初は驚いていた人も多かったですが、バナナ配布を『面白い』『もらえて嬉しい』と思っていただけたようです。中には格言を読んで『なるほどと思った』という人も。業務改善のアイデアを生むきっかけになれば嬉しいです」(同)
「アイデアバナナ」は22日、23日にも、朝7時半から品川駅港南口で1500本が配布されるという。ツイッターなどでも「バナナもらいました!」「朝バナナw」など、概ね好評のようだ。
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