フェラーリは、キミ・ライコネンとの契約更新を望んでいるが、ある程度のプレッシャーを維持するためにも今の段階では契約オファーを控える方針を示した。
ライコネンは、フライアウェイ最後の一戦となったバーレーンGPでライバルのメルセデス勢やチームメイトのセバスチャン・ベッテルと異なるタイヤ戦略を採り、レース終盤にシルバーアローの1-2態勢を切り崩し、見事2位表彰台を獲得した。
この2位は、昨年、F14 Tに馴染めず失意のシーズンを過ごしたライコネンにとって、フェラーリ復帰後のベストリザルトで初の表彰台にもなった。
「キミのためにも本当にうれしい」と、フェラーリのチーム代表を務めるマウリツィオ・アリバベーネは語っている。
「彼は確かに復活したと言える」
「キミは、多少困った状況のほうがベストの力を発揮するんだ」
フェラーリは、ライコネンの契約のオプションを行使するかどうかをまだ決めていないが、アリバベーネは来季も引き続き起用したいとの考えを示している。
「私は自分たちのドライバーに満足しているが、だからといって明日キミと契約するということではない」とアリバベーネ。
「私は(契約が)パフォーマンス次第だとキミには言ってある。彼は素晴らしいドライバーであることを証明したんだ」
「仮に今、オプションを行使するに値するかと聞かれればイエスと言うだろう。だが、そうするからといってドライバーには気を抜いて欲しくないんだ」
「心理的なやり方さ。今は契約書も白紙だ」