2015年F1バーレーンGPの日曜決勝で、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは11位、ジェンソン・バトンはトラブルのため出走できなかった。
レーシングディレクター エリック・ブーリエ
「今日の決勝でフェルナンドは最初から最後まで力いっぱい、いい走りをした。思いどおりにならない難しい状況の中で、今シーズン初ポイントをつかみかけた。
「最終的に彼は11位でフィニッシュした。シャンパンの栓を抜いて祝いたくなるような結果でないのは間違いないが、今年初めてのQ2進出を果たした直後のこの結果によって、開発が正しい方向に進められていることが証明された」
「とはいえ例年どおりの成功を収めたこのグランプリで、バーレーンの仲間や友人たちの前でもっといいショーを披露したかった」
「ジェンソンの話をしよう。彼の不運は今日も続いた。昨日テクニカルトラブルが起きた後、チームは決勝に向けてマシンを準備するために必死に働いてきた。しかし残念なことに、始動している際に、金曜土曜のプラクティスで起きた電気系の不具合に起因する問題が解決していないことがデータから分かった」
「走行すれば問題が起こり、ジェンソンのレースを台無しにする可能性が非常に高いと考えた。解決するために力を尽くしたが、残念ながらスタートまでの間に解決策を見つけることができなかった」
「もちろんジェンソンをはじめチームの全員ががっかりしている。しかしこれがレースだ。こういうことが起こることもある。今回は残念だが問題を解決して次回再び戦おう」
「次戦からヨーロッパラウンドがスタートする。作業の状況を評価するいい機会だと思う」
「最初のフライアウェイ4戦、オーストラリア、マレーシア、中国、バーレーンでは一連の開発によって着実にマシンを改善させてきた。その結果は明らかであり、パフォーマンスが直線的に上向いている傾向が見られる」
「次のスペインGPは3週間後、カタルニアのバルセロナサーキットで行われる。この時間を利用してさらなるアップグレードの準備をする」
「主なライバルたちとペースを比較して自分たちがどのあたりに位置することになるか、予想をするつもりはない。しかし今後もパフォーマンスの上昇傾向が直線的かつ明白であることを期待している」
「当然のことながら、今の競争力のレベルには満足していない。我々チームは勝つためにここにいるのだから。しかし我々はオーストラリアGP以降、とてつもない進歩を成し遂げてきた。それは大勢の人々の多大なる努力の結果だ。彼らの情熱と献身に対し、この場を借りて敬意を表したい」
「目の前の仕事に対する我々のアプローチの仕方には誠実さ、謙虚さ、勤勉さが表れている。今後も同じようにアプローチしていくつもりだ」
「以前申し上げたことをここで繰り返したい。依然として我々の前には険しい山がある。だが必ずやこの山を登り切ってみせる。それは100パーセント断言できる」