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大人ニキビを、体の中からやさしくケア

2015年04月20日 00:02  オズモール

オズモール

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思春期だけでなく、大人になっても悩ませられることが少なくないニキビ。通称“大人ニキビ”の原因は、毛穴の奥で過剰に繁殖するアクネ菌。思春期のニキビと違うところは、皮脂の過剰分泌ではなく、乾燥によって皮膚の代謝が衰え、古い角質でふさがった毛穴の奥でアクネ菌が繁殖する点だそう。国際薬膳師の岡央知子さんによると、薬膳で体の内側から大人ニキビをケアするには、ハトムギがおすすめだとか。

「ハトムギは水分代謝をよくして膿を排除する働きがあるのでイボとりの薬にも用いられており、ニキビにも有効なのです。さらに、毛穴がふさがることでこもりがちな熱を取り除く “瓜類”の野菜を加えると、ニキビによる炎症を鎮める作用が期待できます」(同)

具体的な瓜類の野菜は、キュウリやズッキーニ、ゴーヤなど。また、大人ニキビのケアは乾燥を防ぐことも重要。白きくらげ、レンコン、アスパラ、ゴマ、小松菜などの肌の潤いを補う素材を加えるといいそう。

ハトムギは通販のほか、漢方薬局やスーパーの雑穀売り場、自然食品のお店などでも手に入る。まずは手軽に作れるスープでトライ!

<お肌ツルツル! ハトムギ入り野菜スープ>

◎材料(2人分)
タマネギ…1/4個
ニンジン…30 g
ズッキーニ…1/2本
レンコン…30 g
グリーンアスパラガス…2本
鶏ささみ…1本
オリーブオイル…小さじ1
ハトムギ…大さじ11/2
塩、コショウ…少々

◎作り方
(1)タマネギとニンジンは皮をむいて粗いみじん切りに。ズッキーニも粗いみじん切りにする。レンコンは皮をむいて1㎝角に。アスパラはかたいところをピーラーでむいてから1㎝長さの小口切りにする。鶏ささみは包丁ですじをとっておく。
(2)鍋にオリーブオイルをしき、(1)の野菜を入れてたまねぎが透き通るまで炒める。
(3)水600㏄(分量外)とささみ、ハトムギを加え、沸騰したらアクをとりながら、ハトムギが軟らかくなるまで弱火で煮る。
(4)ささみは、一度スープから取り出し、細かく裂いてからスープに戻して温める。塩、コショウで味をととのえたら出来上がり。

ちなみにニキビ対策では、肌の炎症を悪化させる油っこい料理やピリ辛の刺激物を控えるべき。肌がプツプツしてきたら、体にやさしく染み渡る薬膳スープで、なめらか肌を取り戻して。


岡央知子
国際中医師。国際薬膳師。漢方養生指導士(漢方スタイリスト)。養生気功インストラクター 。長年、フリーランスの編集者、ライターとして数々の雑誌、単行本の編集、執筆を行う。主なテーマは、美容(スキンケア、メイクアップ、ダイエット)、健康、スポーツ。仕事を通じて出会った漢方、薬膳、中医学の世界に関心をもち、薬膳、気功の勉強を始める。著書『美・薬膳』(主婦と生活社)。