サラリーマンなら誰もが身につけていた腕時計。携帯電話が普及し始めたころから着用する人が減り始め、スマホ時代のいまでは必要性も疑われるようになったが、依然として「社会人のマストアイテム」だとする考え方も強いようだ。
ネット上にこんな話があった。先輩社員が新入社員に「腕時計は?」と聞いたところ、「スマホがあるんで」と返された。これを聞いた先輩社員は、「クライアントの前でもスマホで確認するんか?」と疑問を抱く。
LINEを見ていると勘違いされないか
時間確認のために客先で携帯やスマホをいじるのは、失礼に当たるので腕時計は必須ということらしい。2ちゃんねるではこれが一種のコピペネタと化し、昨年からたびたびスレッドが立てられている。腕時計の必要派と不要派が拮抗していることが多い。
必要派からは、「社外の人に会う仕事なら腕時計しといた方が無難」とする意見が多い。20代半ばだという男性からも「スマホで時間確認は正直あり得ないと思う」という声が出る。
「相手からしたら時間確認してんのか、LINEの通知やらメール確認してんのか分からんわ」
しかも、腕時計なら何でもいいというわけではない。「G-SHOCKが許されるのは学生まで」「一流企業なら高価な腕時計は必要」という注文も出ている。また、スーツを着ているのだから腕時計は外せない、という考え方もある
「腕時計はファッション、つけるとバランスがよくなる」
たしかに紳士服店のチラシや男性向けファッション誌などでも、スーツ姿の男性モデルは腕時計をしていることがほとんどだ。ポケットにスマホを入れておくと、ズボンが膨らんで見栄えが悪いので腕時計をしている、という人もいた。
「スマートウォッチ」が議論の終止符を打つ?
一方で、腕時計不要派からは「スマホで時間確認がそんなに悪いことなのか」という意見がある。これだけ広く普及しているのに、未だに失礼とするのは「時代遅れである」というわけだ。「クライアントの前でも余裕で取り出して確認する」という人もいた。
金融や官公庁などの堅い業界は別だが、IT系ならパソコンを開きながら打ち合わせをすることも珍しくなく、スマホでチラチラ時間をチェックする必要すらないのかもしれない。
必要派と不要派は相容れず、といった感じだが、こうした論争もスマートウォッチの登場によって大きく変わるかもしれない。近く「Apple Watch」の発売を控えており、今後一気にユーザー数が増える可能性がある。
腕に装着したスマートウォッチで、時間だけでなくメールやLINEも確認できるので、日常生活の所作も変わってきそうだ。2ちゃんねるには、「こういう話題のときにスマートウォッチってどう扱われるのか気になるわ」という声もあがっていた。
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