WEC世界耐久選手権は、5月2日に決勝レースが行われる第2戦スパ・フランコルシャンのエントリーリストを発表した。今回は4クラス合計34台がエントリーしている。
シルバーストンでの第1戦で開幕を迎えた今シーズンのWEC。5月の第2戦スパは、ル・マン24時間に向けても重要な一戦ともなっており、フルシーズンエントリー以外のスポット参戦のマシンもリストに名を連ねている。
開幕戦ではアウディ、ポルシェ、トヨタの3陣営が表彰台を分けあい、昨年以上に拮抗した勢力図が浮かび上がったLMP1クラスでは、すでに発表されている通り引き続きニッサンGT-R LMニスモは欠場。また、エンジンメーカーのスイッチのため第2戦からシリーズに参戦する意向を示していたプライベーターのレベリオン・レーシングも今回のリストには名前が記されなかった。
一方で、アウディとポルシェはル・マン24時間を見据えてそれぞれ3台目のマシンを投入。ポルシェの3台目のマシンとなる19号車919ハイブリッドには、現役でF1を戦うニコ・ヒュルケンベルグもドライバーとして名を連ねている。トヨタは引き続き2台体制でスパ戦に臨む。
LMP2クラスでは、ル・マンにも参戦するJOTAスポーツが新たにスポット参戦。ニッサンGT-R LMニスモのドライバーとして起用されているハリー・ティンクネルも、今回はJOTAのドライバーとして名を連ねた。
また、開幕戦を欠場したチーム・サード-モランドの名前が今回はリストに復活したものの、43号車の1台のみエントリー。嵯峨宏紀が乗りこむ39号車の名前は記されなかった。この件についての発表などはまだ行われていないが、チームはFacebook上で「可能な限り早く情報を発信する」としている。
開幕戦はHPD ARX-03b・ホンダの2台体制で臨んだエクストリーム・スピード・モータースポーツ(ESM)は、マシンをリジェJS P2にスイッチ。HPD製エンジンを搭載して第2戦以降を戦うことになる。また、KCMGの47号車オレカ05・ニッサンのドライバーには、トヨタのリザーブドライバーを務めるニコラス・ラピエールも名を連ねている。
LM-GTEプロクラスでは、ポルシェ・チーム・マンタイが、北米ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)とのバッティングのためドライバーラインナップを変更。91号車にはケビン・エストレとスヴェン・ミューラーのふたりが乗り込み、92号車はフレデリック・マコウィッキとリヒャルト・リエツがドライブする。
また、LM-GTEアマクラスではル・マンに向けてAFコルセの55号車フェラーリ458イタリアがエントリーしている。