2014年F1第4戦バーレーンGPは17日、首都マナーマ郊外にあるバーレーン・インターナショナル・サーキットで金曜フリー走行1回目が行われ、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。
今季初の連戦となる第4戦バーレーンGPは、開催10回目となった昨年からトワイライトレースとして開催。今年も予選と決勝は夕暮れ時の18時(現地時間)スタートとなる。
迎えた初日金曜日は午後2時からオープニングセッションのFP1が行われた。天候は快晴、セッション開始時の気温は36度、路面温度は53度を記録した。
今回のバーレーンに持ちこまれたタイヤは、前戦中国GPと同じソフトとミディアムの2種類。ロータスは中国GPに引き続き今回もロマン・グロージャンに代えてサード兼リザーブドライバーを務めるジョリオン・パーマーを起用している。
序盤はダスティーなトラックと50度を超える路面温度など、予選、決勝と大きくコンディションが異なるため、やや控えめなセッションになることも予想された。
しかし、王者メルセデスは早々と5周前後のタイム計測を終えると、中盤にかけてはロングランも実施。15周近くを走り終えると、最後も10分を残して早々とセッションを終了。結局2台は一度もタイムアタックを行うことなく、ニコ・ロズベルグが15番手、ルイス・ハミルトンも16番手というポジションでFP1を終えた。
一方、打倒メルセデスが期待されるフェラーリは、キミ・ライコネンがただひとり1分37秒台に入れてFP1のトップタイムを記録。チームメイトのセバスチャン・ベッテルもコンマ2秒差で2番手に続いた。
ただ、ベッテルのSF15-Tは序盤にパワーロスでスローダウンするトラブルに見舞われており、コースへ復帰したのも残り時間が15分を切ったタイミング。そこから2台は揃ってベストタイムを塗り替えたが、周回数はトラブルのなかったライコネンでも13周とライバルに比べて抑え気味となっている。
3番手はウイリアムズのバルテリ・ボッタスで、好調トロロッソの2台がレッドブルのダニエル・リカルドを挟んで4、6番手。そして、一時は暫定ながらタイムシートのトップに立ったマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソがフェラーリからコンマ7秒差の7番手につけた。
だが、チームメイトのジェンソン・バトンはセッション開始直後の2周目に1コーナーで不可解なスピンを喫してしまう。そのまま動けなくなったバトンは諦めてマシンを降りることになったが、結局最後までコースに復帰することは叶わず、この後のFP2に向けてマシンの状態が心配される。