F1中国GPの表彰台でルイス・ハミルトンがグリッドガールの女性にシャンパンを吹きかけた騒動について、当の女性本人が「気にしていない」と事態の沈静化を図った。
「わずか1、2秒のことでした。私はそれほど気にしていません」と、現在上海の不動産会社で働く22歳のリュウ・シィンさんが『Shanghai Daily(上海日報)』にそう語ったと、ロイターが伝えている。
中国GPでグリッドガールを務めた彼女は、レース後の表彰式にも出席することになったが、セレモニー後のシャンパンファイトでハミルトンから直接、顔にシャンパンをかけられてしまった。
すると、やや困惑顔でシャンパンを浴びる彼女とハミルトンを写した画像が中国のソーシャルネット上を中心に拡散。さらに、イギリスやドイツでも一部の人々がハミルトンの行為を非難し、デイリー・メールも「ハミルトンは彼の行動を謝罪し、今後の振る舞いについて慎重に検討すべき」との反性差別団体代表者のコメントを伝えた。
しかしシィンさん自身はあまり騒動を大きくしたくないと考えており、冒頭のコメントに至ったようだ。
「地元のメディアより海外のメディアのほうが神経質になっていると思います」
「私はただ主催者に表彰台に立つように言われたので、そうしただけです」
デイリー・メールは、彼女が中国で人気の高いキミ・ライコネンのファンだったため、表彰台に立つことになったと伝えている。