『山名文夫とアール・デコ ―資生堂スタイルの確立者―』展が、4月25日から群馬・館林の群馬県立館林美術館で開催される。
戦前から資生堂のイラストレーター、デザイナーとして活躍した山名文夫。大正から昭和初期にかけてフランスのアール・デコ様式に影響を受け、優美な女性像を描いた広告、雑誌や小説の挿絵、商品パッケージなどを数多く生み出した。
「アール・デコ」という観点で、山名の作品と資生堂のデザインを紹介する同展では、山名が資生堂入社以前にプラトン社で手掛けた雑誌『女性』『苦楽』の挿絵や表紙、戦前の資生堂の商品パッケージ、『花椿』の冊子など、前後期あわせて約270点を展示。さらに矢部季、沢令花、前田貢、川島理一郎、仲條正義といった他の資生堂デザイナーたちが手掛けた制作物なども紹介される。なお、会期中には山名の研究者である西村美香の記念講演会や、仲條によるトークイベントが行われる。