イースターホリデーが明けた南アフリカでは、ほとんどの小学校が4月13日から新学期が始まった。しかし登校初日から、トイレを使用するために長蛇の列を作っている小学校があった。
新学期の初日、ケープタウンにあるシーダー小学校ではトイレに長蛇の列ができ、混乱をきたすとして児童に通常よりも早い下校を促すこととなった。
実はこの学校、イースターホリデー直前に何者かに忍び込まれ、校長室、コピー室、職員室、トイレやキッチンなどを破壊された。そのためトイレは、1か所しか使用できなかったのである。また別の日には、
政府から支給された給食用の食材も盗まれていた。
今年に入ってから、シーダー小学校は窃盗や損壊被害が後を絶たない。校長によると、学校を取り囲むフェンスの一部がないため、セキュリティが手薄になり窃盗や損壊、さらに放火のターゲットにされてしまったとのこと。学校側はフェンスの補修要請を交通工業事業省に提出しているが、仕事が遅いことで有名な南アフリカのお役所らしくその後の動きはないそうだ。
事情を知った西ケープ州教育省が、4月13日の新学期が始まるまでには簡易トイレを届けることを確約したものの、やはりここもお役所らしくトイレは届かなかったという。
※ 画像はiol.co.za/newsのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)