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FIAの女性参加促進プロジェクト『マツダ・ウィメン・イン・モータースポーツ・プロジェクト』発進

2015年04月15日 13:31  AUTOSPORT web

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お台場で開催されたモータースポーツジャパン2015でお披露目された『マツダ・ウィメン・イン・モータースポーツ・プロジェクト』のメンバー
FIA国際自動車連盟が提唱する女性によるモータースポーツ参加促進プログラム『ウィメン・イン・モータースポーツ』の活動が、いよいよ日本でもスタートした。4月11日~12日に、お台場で開催された『モータースポーツジャパン2015』の会場で、その概要がお披露目された。

 この『ウィメン・イン・モータースポーツ』は、FIAが積極的に進める女性のモータースポーツ参加促進プログラム。FIAドライバーズ評議会の女性ドライバー代表として日本からは井原慶子が積極的に推進しており、マツダにドライバー育成プログラムを提案し、『マツダ・ウィメン・イン・モータースポーツ・プロジェクト』として実現した。

 3月からメンバーの募集が開始されたが、なんと200名もの申請があり、70名弱の正式申請者から書類および面談を経て、26名が最終的に合格者に。当初は25名を予定していたが、最終局面でいずれも甲乙つけがたく、1名追加となったという。

 メンバーは4月10日にマツダR&Dセンター横浜に集まり、初顔合わせとなったが、北陸や四国、中国地方在住、また台湾からの留学生もおり、職業は主婦、学生、研究職、OL、医師、看護師、タレント、僧侶などこちらもさまざま。年齢も18歳から50歳代までとバラエティに富んだ顔ぶれとなった。

 さらに、モータースポーツ歴も単純に「クルマが好きなだけ」という女性から、モータースポーツファン、レーシングカート経験者、ジムカーナ地区戦チャンピオン、ドラッグレース経験者、ポルシェカップ現役ドライバーなどこちらもさまざま。

 ただ「ドライビングを基礎から学びたい」、「女性ドライバーの模範となるようなエレガントなドライビンクを身に付けたい」という思いは共通。また、井原のように男性に負けないレーシングドライバーになりたい……という女性も。

 10日にオリエンテーションを受けた後、懇親会を経て11日にはメンバーはお台場に移動しモータースポーツジャパンの会場へ。ロードスターを駆り会場に登場し、詰めかけたファンにお披露目された。当初、井原の挨拶だけで終了するはずだったが、井原がメンバーひとりひとりにマイクをまわし全員が挨拶することに。突然のトークにメンバーは緊張気味だったが、それぞれがモータースポーツへの熱い想いを語った。

 その後も会場のマツダブース、日曜日の走行エリアと複数回の挨拶をこなしたメンバーたちは、さっそくライセンス講習を受けたり、来週からは実地訓練をスタートさせるなど、積極的にモータースポーツに携わっていく予定だ。マツダのモータースポーツ情報を伝える『MZ Racing(http://mzracing.jp)』では、今後プログラムの様子を密着取材で配信していく予定だという。