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「利己的に戦うのがドライバー」とラウダ

2015年04月14日 08:30  AUTOSPORT web

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ニキ・ラウダ
メルセデスの非常勤会長を務めるニキ・ラウダは、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグのふたりが互いにレースをする上で、利己的なアプローチをとるのは正しいことだと語った。

 F1中国GP決勝で2番手を走行していたロズベルグは、レースリーダーのハミルトンが第2スティントで意図的にペースを落とし自分のポジションを危険にさらしたと、レース後に彼を強く非難した。
 だがハミルトンは、レース後の記者会見で「ニコのレースの面倒を見るのは僕の仕事じゃない」とチームメイトに反論、ふたりの間に緊張が走った。

 これについて、3度のワールドチャンピオンに輝くラウダは、ハミルトンが勝利を確実にするためにとったやり方は全く問題がないとの考えを示している。

「確かに、彼(ハミルトン)は利己的にドライブする」とラウダ。
「彼らは...私なら自己中心的なろくでなしと呼ぼう」
「だがそれがチャンピオンシップを勝ち取るための唯一の方法であり、もっとも昔からのことだ」

 メルセデスを率いるトト・ウォルフは、決勝日の夜にふたりの緊張状態はもはや解消したと語ったが、ラウダは今後もより多くの混乱が起きる可能性があると認めている。

「面倒なことになれば、ニコはルイスと同じことを、ルイスもニコと同じことをする」
「私はこれに完全に同意するし、これが現実だ。それ故に、我々はレースをする」
「この世界に友好などない。レースでは戦わなければならない。ただそれだけだ」