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生きるために…。突然死した61歳飼い主の遺体を食べた2匹の愛犬。(英)

2015年04月13日 21:22  Techinsight Japan

Techinsight Japan

愛犬、飢えに勝てず飼い主の遺体を…(画像はmirror.co.ukのスクリーンショット)
世界の国々のニュースにおいてヒトと動物との間に起きた事件を調べていると、どうしても頻繁に出会うのが犬を食べる人々の話題である。ところが、ヒトを食べてしまった犬の話題というのもまれにはある。このほどイギリスで…。

どれほど可愛がって世話をしてきた愛犬とて、エサの補給が尽きれば飢えには勝てなくなる。野生が甦れば動かなくなってしまった飼い主の体に牙を立て、その肉や臓器をむさぼり食うことになるという話題がイギリスから飛び込んできた。

このほど、今年1月に英ハンプシャー州ウィンチェスターで起きたノエル・ベイナムさん(61)という女性の不審死について死因審問が行われた。死後数日間経ってから発見されたその遺体は、突然死なのか他殺など事件性があるのかを確認するためもので、遺体の第一発見者である友人のグラント・ドノバンさんや警察官、検視官らが呼ばれて行われた。

その家を訪ねて犬の激しい吠え方に異変を感じ、ドアの鍵をこじ開けて中に侵入したグラントさんは、変わり果てたノエルさんの姿を発見して警察に通報。床一面が犬の糞で汚れており、現場の状況からノエルさんには薬物過剰摂取による突然死の可能性が疑われた。また遺体の数か所にある損傷と内臓の欠損については、飼い犬のジャック・ラッセル・テリアとスタッフォードシャー・ブル・テリアが飢えをしのぐために食べたのではないかとの見解が示された。

検視官は「調べるべき臓器が失われている」として死因の特定は困難だったとしたが、ノエルさんの遺体の胸にはいく度も犬の爪でひっかかれた跡があり、最初の数日間は動かなくなった飼い主をどうにか起こそうと愛犬らも懸命に努力していたことが感じられると添えている。ノエルさんは双極性障害とアルコール依存症に苦しみ、さまざまな薬を処方されていたという。

※ 画像はmirror.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)