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薬膳スイーツで、肌の美白度を高める!

2015年04月13日 00:02  オズモール

オズモール

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日増しに紫外線が強くなってきて、そろそろ美白ケアを始めたい季節。美白ケアといえばくすみを追い出す角質ケアやUV対策などもあるけれど、シミの予防をしたいなら、薬膳でのインナーケアがぴったり。薬膳の基本にある中医学では、古くからシミと五臓の深い関わりが着目されていた、と国際薬膳師の岡央知子さんは言う。

「体の働きを肝・心(しん)・脾・肺・腎という5つの臓(五臓)に分けて考える中医は3千年以上前から語り継がれてきた伝統医学。当時は美白の概念がまだありませんでしたが、シミは五臓の“肝”と“腎”と深い関係があるとされてきました。“肝”“腎”は、現代でいう女性ホルモンと関係のある臓。つまり、シミと女性ホルモンの相関関係に気付いていたといえるでしょう。例えば早い人では20代後半くらいから現れる“肝斑(かんぱん)”は女性ホルモンが原因ですが、中医学でもシミを防ぐにはホルモンや生殖に関わる“肝”と“腎”をケアすべき、と考えています」(同)

美白を強化するには“肝”と“腎”をサポートしつつ、気を巡らせる力の補える食材が必要だそう。特に“肝”は、全身を巡るエネルギーと血液(気血)を促す重要な存在なのだとか。「おすすめは、クコの実。さらにジャスミンにも“肝”の気を巡らせる力があります。そのほか、柑橘系を組み合わせるのも効果的です」(同)

今回はこれらの食材で作れる、やさしい甘味の薬膳ゼリーをご紹介。コラーゲンの塊(かたまり)であるゼラチンも肌のうるおいを補ってくれるから、さらに肌の透明感もUPするかも!

<クコの実とジャスミンティーのオレンジゼリー>
◎材料(4~5人分)
クコの実…40粒程度
ジャスミンティー…小さじ1
粉ゼラチン…5g
オレンジマーマレード…大さじ3

◎作り方
(1)クコの実はかぶるくらいの水に1~2時間ほど浸してやわらかく戻しておく。
(2)ジャスミンティーに250ccの熱湯を注ぎ、茶葉が開いたら茶こしでこす。
(3)(2)に、オレンジマーマレードと粉ゼラチンを入れてよく溶かす。
(4)(3)を容器に注ぎ、粗熱がとれたら冷蔵庫に入れて冷やし固める。

通年のUV対策に加え、日差しの強い季節のおやつタイムにぜひ取り入れて。


岡央知子
国際中医師。国際薬膳師。漢方養生指導士(漢方スタイリスト)。養生気功インストラクター 。長年、フリーランスの編集者、ライターとして数々の雑誌、単行本の編集、執筆を行う。主なテーマは、美容(スキンケア、メイクアップ、ダイエット)、健康、スポーツ。仕事を通じて出会った漢方、薬膳、中医学の世界に関心をもち、薬膳、気功の勉強を始める。著書『美・薬膳』(主婦と生活社)。