11日にイタリア・モンツァで行われたフォーミュラ・ルノー2.0 NECシリーズの開幕戦レース1で、ARTジュニアチームから参戦した笹原右京が嬉しいシリーズ初優勝を果たした。
これまで、2009年にROTAX MAX世界一決定戦で日本人として初優勝するなどレーシングカート界では快挙と言える成績を残してきた笹原。その後四輪にステップアップし、2013年からフォーミュラ・ルノー2.0 ALPSに挑戦。14年はNECシリーズに挑戦したほか、スポット参戦したイタリアのFIA-F4ではいきなり優勝も飾っている。
今シーズンは、ARTジュニアチームからフォーミュラ・ルノー2.0の最高峰となるユーロカップへの参戦が決まっている笹原だが、今回は新チームでの初戦として、NECシリーズの開幕戦にスポット参戦していた。
11日に行われたレース1では2番手からスタートとなった笹原。オープニングラップで3番手に順位を落とすが、前方のドライバーがドライブスルーペナルティで後退したこともあって、終盤は首位を走るスイス人ドライバーのケビン・ヨルグに対して激しくプッシュ。残り2周というところで、接触しながらも首位を奪い、そのままトップでチェッカー。Fルノー2.0シリーズでの初勝利を挙げ、フル参戦するユーロカップでの戦いに向け弾みをつけた。
笹原はこの勝利について自身のフェイスブックで「皆さんの応援がプッシュしてくれました! この君が代は忘れません! ありがとう」とコメント。ファンの応援に感謝するとともに、シリーズ初勝利を喜んだ。
Fルノー2.0 NEC開幕戦は、12日にレース2が行われることになっている。